青のSP ～愛を求めた少女～ 2 (ページ34)

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10話 6 ページ34

夢主side

スクポリは一枚のパンフレットを美月の机に置いた

嶋田「それはお前が進学を希望してる大学の4年分の学費だったからじゃないのか？

お前の父親は大学どころか高校の学費すら出し惜しみするような人間だ、だからお前は父親のいない隙を狙って母親に慰謝料の支払いを要求させた。

それ以外自分の夢を叶える方法はないと考えたからだろ？それでもまだ否定するって言うんなら、お前の父親に直接電話して洗いざらいぶちまけるか？」

スクポリはそこまで言うとはポケットからスマホを出した。

涌井「やめて！アイツにだけは知らせないで、！」

尾崎「美月、、」

涌井さんは俯いたまま黙ってしまう。そして、浅村先生が口を開いた

浅村「嶋田さん、もう十分です。これ以上追い詰める必要はないですよ、、」

嶋田「俺はまだコイツらの口から何も聞いてない」

浅村「もう十分伝わっています！」

『ダメだよセンセ、ちゃんと二人から聞かなきゃ』

浅村「亜蓮さん、！」

涌井「先生、もういいよ、ちゃんと話すから、、」

そう口を開いたのは涌井さんだった

尾崎「美月、、」

涌井「ごめん、香澄、もう嘘つくの、辛いよ」

そして彼女は話し始めた

涌井「嶋田さんの言う通り、私は岡部先生から420万を騙し取った。最初は岡部先生を学校から追い出すだけのつもりだったけど、

美術部の活動中、岡部先生に体を触られて、困ってた私を見兼ねて香澄が助けてくれたの。
その時、ついでに慰謝料を取ろうって話になって、、」

そして、尾崎さんも話し始めた

尾崎「最初に言い出したのは私よ！私が美月に岡部先生を誘惑して、って頼んだの。
私が証人になって訴えるからって、、美月は最後まで迷ってたのに、」

やっぱり尾崎さんは涌井さんを庇ったか

佐々木「え、？てかお前ら仲良かったっけ？」

彼の質問に答えた2人によると、2人はよく行く建築ミュージアムでたまたま会って、その時に建築家になりたいって2人で盛り上がったのがきっかけであり、

学校で仲良い素振りを見せなかったのは、小川先生に疑われたのが理由で卒業するまでは絶対に疑われないようにしよう、と気を付けていたとのこと。

私はききながら、よくやるわなぁ～と思っていた。