9話 5 ページ16
夢主side
『ちがう!そんなんじゃ、!』
皆が驚いたように私を見た。
浅村「Aさん!?」
嶋田「違くないだろ。お前は気づいてるはずだ。父親に上手く使われてることも、自分がそいつに愛されてなんてないことも」
『ちがう!父さんはお酒で、、』
三枝「Aちゃん、!、、今のお父さんはお酒なんて飲んでないよ、」
『っ、、』
嶋田「わかっただろ。お前の父親は酒を理由にお前のことを」
父「ちがう!そんなことは、!」
『知ってるよ!』
浅村「Aちゃん、?」
『知ってるよ、、、父さんが私を利用してることも愛してくれてない事も。それでも、!私にとって父さんが1番なの。抱きしめてくれる父さんが、、!』
その場がシーンとなった。私は自分の拳をぎゅぅっと握りしめていた。そして、この沈黙を破ったのは父さんだった
父「あの、そういう事なのでお引き取り願いますか?これは家族の問題ですし、」
嶋田「は?」
三枝「あなた、今の状況分かってるんですか?家族の問題?これは立派な虐 待だ。犯罪ですよ?」
父「それに関してはAが否定しているでしょ。なぁ?A」
父さんが私の前に来て私に聞いてきた。
『え、、っと』
私は言葉に詰まる。すると父さんが私の腕をガシッと掴んだ。その力はとても強く、痛くて顔を少し歪ませた。
父「早く説明して差しあげなさい。先生と警察の方々に。」
『っ、、わ!』
私がはいと言いかけた時だった。スクポリが私の体を包んでいた毛布をとったのだ。
浅村「ちょ、嶋田さん!?」
嶋田「お前は、娘のこの体を見て何も思わないのか!!?」
三枝「っ、その体、、!」
私の体には沢山のアザや傷口が広がっている。見るに堪えない様な体だろう。
父「っ、何をしている!?早くおかえり願いなさい!!」
父さんの怒鳴り声が響く。スクポリがまた私の所まで来て私に問いかけてきた。
嶋田「最後にもう1度だけきく。お前の望んだのはこれだったのか?」
私の腕の痣を私に見せるように言ってきた。自分では見ないふりをしていた傷だらけの体、、
嶋田「お前が1歩を踏み出さない限り、なんも変わらない。俺からはそれだけだ。じゃ」
この時、私は自分が何を考えていたのか分からない。いつの間にか、私から離れていくスクポリの袖をギュと掴んでいた。
嶋田「それで、いいんだな?」
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響樹(プロフ) - 初めまして!更新楽しみにしています👏🏼 (2021年10月3日 16時) (レス) @page36 id: 53b076c6ee (このIDを非表示/違反報告)
夕紀潤(プロフ) - あのー4話が抜けてるのですが…… (2021年8月23日 23時) (レス) id: 965750ff3e (このIDを非表示/違反報告)
セレアス(プロフ) - コメント失礼します。10話の4が抜けています (2021年8月23日 23時) (レス) id: dc784c0fe8 (このIDを非表示/違反報告)
Kanon(プロフ) - 更新キターー! (2021年8月18日 11時) (レス) id: c19e3c07b8 (このIDを非表示/違反報告)
Kanon(プロフ) - やった( ; ; ) (2021年8月7日 23時) (レス) id: c19e3c07b8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ウルフ | 作成日時:2021年4月6日 13時