赤髪の彼との日常【千切豹馬】

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「なに」





『別に…』





「嘘つけ、録画見て今までサポーターに意識を向けたことなかったけど意外と俺のファンが多いのに気がついて妬いたってところ？」





『ギクッ』





「ははっ口で言ってんじゃん」
















豹馬は小説をテーブルに置くと腰に手を回してくれた


















「珍しいじゃん、Aが嫉妬とか」




『豹馬がかっこ良すぎるのが悪い』




「事実だもんな〜」




『ばか』


















腰に当てた手をリズム良くポンポンとしてくれて私のかまってに付き合ってくれている豹馬、これじゃどっちが年上なのかわかんないね



















『…今もどこかで誰かが豹馬のことについて語り合ってるかもね、かっこいい！とか筋肉意外とついてて萌！みたいな』




「かもな」




『……私のなのに』



















あやばい、ちょっといやかなり重い女みたいメンヘラじゃん。こんなこと言ったってどうしようもない事なのに豹馬が人気なんて何年も前からわかってたことじゃん



















『あ、ごめん重いね今の言葉無し！忘れて！』




「でもAしか知らない俺の顔あんじゃん？」




『え？』
















ずっと首元に巻き付いて話してたけどスッと離れて豹馬と視線が絡んだ

















「確かにファンの子は俺のことかっこいいとか色々話してると思うよ、でもこうやって俺に触れられるのAだけじゃん？」



















腰に回してた右手が私の左頬を撫でて、ふにっとおでこに豹馬の唇が触れた
















「こうやって俺におでこにキスされるのはAだけ」




『んっ』





「こうやって俺に耳を噛まれるのはAだけ」

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