弟のイタズラ ページ9
TM「なにしてるのー？」
天使みたいな笑顔で近付いてきた子の視線は、必然的に私達の繋がれた手に向かう。
JI「別に……帰るところ。」
そんなテミン君の視線に気づいているのか、いないのか、ジョンインはそっぽを向いて適当に答えていた。
「ジョンイナ…お友達？」
背の高いジョンインを見上げると優しい瞳で私に視線を合わせる。
JI「スクールで同じチームのやつ。」
ああ、だから見たことあったんだ。
この子、この間の発表会でジョンインと踊ってた子だ。
私はスッキリして納得してるけど、目の前のテミン君は不思議そうな顔で交互に私達の顔を見ている。
TM「ジョンイナ……この子、誰？」
キョトンと首をかしげるテミン君は女の私から見ても可愛い。
するとグイッと私の手を引き寄せ、私の肩を抱くジョンイン。
JI「…俺の彼女。テミナ、手出すなよ。」
ギロっと睨んで言ったジョンインにテミン君は目をパチパチさせて驚いている。
そんなジョンインのバカげた言葉に私も否定しない。
だって、いつもの事だから。
TM「ええええ！ジョンイナ彼女いたのおおお？」
初めて聞いたのか目も口もあんぐりと開けているテミン君。
まぁ、本当に彼女はいるけどね。
妖精みたいな綺麗な子が。
TM「彼女いたなら紹介しろよ！俺とジョンインの仲じゃん！」
JI「別にわざわざ紹介する必要ないだろ。」
TM「なに？ジョンイナって割とヤキモチ焼きなの？」
会話が続いてるところを見ると本当にジョンインの仲良い友達みたい。
ジョンインは昔から人見知りするし、心開くのに時間かかるから。
ってか、仲良しなら本当のこと言わなくていいのかな？
ちょっとブスッとしている弟とニコニコ笑うテミン君が話しているのを私はぼーっと見ている。
ジョンインは自分の友達を私に会わせたがらない。
なんでかは知らないけど、昔からずっとそう。
それで、こうやって偶然一緒にいるところに出くわすと「俺の彼女だ。」って嘘を吐いて、友達にイタズラをする。
このイタズラは中学の終わり頃だか、高校に入学した頃だかに突然、始まった。
初めはとても戸惑った私だったけど、毎回そうやって友達をからかってるんだと分かってからは私は肯定も否定もしなくなった。
だから、子供の頃からの友達や事実を知ってる人からはかなり笑えるイタズラと言えるだろう。
私が大学にあがるまで彼氏が出来なかった原因の一つはこのイタズラのせいだと私は思っている。
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なち(プロフ) - ゆちょさん» わぁ^ ^嬉しいです！ありがとうございます！！ (2016年1月31日 21時) (
レス) id: c4c4776476 (このIDを非表示/違反報告)
ゆちょ(プロフ) - レイペンにしたら神小説…もうニヤニヤニヤニヤ幸せっす（笑）ありがとうございます涙 (2016年1月30日 16時) (レス) id: db7bf1d769 (このIDを非表示/違反報告)
なち(プロフ) - いとさん» コメントありがとうございます^ ^わぁ、いつも読んでくださってるんですか？ありがとうございます！嬉しいです！呼びかけまで(笑)ありがとうございます！読者様のコメントでなちのやる気スイッチ入ります！笑最後までお楽しみ^ ^ (2015年1月29日 0時) (レス) id: c4c4776476 (このIDを非表示/違反報告)
なち(プロフ) - まおさん» コメントありがとうございます^ ^イシンさん気になりますよね笑楽しみにしてください！最後までお付き合いよろしくお願いします！ (2015年1月29日 0時) (レス) id: c4c4776476 (このIDを非表示/違反報告)
いと - いつも楽しく読ませて頂いてます！なちさんの作品大好きで、今回の新作も更新がとても待ち遠しいです！そこで、作者さんのテンションあげるためにみなさんもっとコメントしましょう♪ (2015年1月29日 0時) (レス) id: 5cbcbc373e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なち
| 作者ホームページ：http://twitter.com/nachi_nachi_exo
作成日時：2015年1月14日 0時
