双子 ページ4
『Aさーん。ユンAさん！』
授業が終わると同じ学科の男の子が話しかけてきた
私とジョンインは正真正銘の双子だけど苗字が違う
それは小学校に上がる時に両親が離婚したから
住む家は別々だったけど、両親の配慮で学校は小学校からずっと一緒
その為周りは仲の良い幼馴染と思っていて、私達が関係を一々説明しないから、二卵性で全く似てない私達が双子だと言うことを知る人はごくわずか
大学は別のところに進学すると思っていたのに、一緒に住むっていうから変だと思ってたんだ
『Aさん？聞いてる？』
「あ、なんだっけ？」
目の前に立つ同級生
友達がイケメンて言ってたけど…名前なんだっけ？
顔は覚えてるんだけど
『あ、だからね。今度の…日…曜。』
笑顔を無くし、私の後ろを見て固まるイケメン君を不思議に思い彼の視線の先に振り返る
「きゃ！」
視界が塞がると同時に香る、安心する香り
ギュっと抱きしめるように首に腕が回るから身動きが取れない
JI「なに？こいつになんか用？」
『あ…いや。』
JI「そ、帰ろうA。」
拘束が解けたと思ったら私の手を引いてズンズン進むジョンイン
「ちょ、ちょっと。」
慌てて振り向くとイケメン君は戸惑いの表情で立っていた
話の途中だったし申し訳なくて、そっと手を振ったら繋がってる手をグイッと引かれた
「ジョンイナ！」
JI「あいつ誰？」
隣を見ると何故か不機嫌そうに眉を寄せる
「誰って同じ学科の人だけど。」
JI「同じ学科の人…ねぇ。」
それ以上は何も言わないくせになんだか物言いたげ
てか、何でそんなに怒ってるの？
私の手を引いてスタスタ歩くジョンインはいつにも増して無口だ
「なんで教室まで来たの？」
JI「Aが遅いから迎えに来た。」
同じ大学でも学科が違う私達は、授業が終わるといつも食堂で待ち合わせをしていた
JI「明日から授業終わる時間に外語棟まで来るよ。」
「え？いいよ、芸術棟から遠いじゃん。」
外国語学科に通う私と芸術学科で西洋舞踊を専攻するジョンイン
広い大学の敷地内でお互いの校舎が遠いから真ん中の学食で待ち合わせしてるのに
JI「いい、山登りしたいし。」
大学の中で1番高台にある外語棟
そこに通う生徒たちは校舎までの道のりを山登りと言っていた
みんなが嫌がる山登りをしたいなんて……変なジョンイン
突然そんな事を言い出すジョンインを不思議に思いながら、私たちは仲良く手を繋ぎ山を下った
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なち(プロフ) - ゆちょさん» わぁ^ ^嬉しいです！ありがとうございます！！ (2016年1月31日 21時) (
レス) id: c4c4776476 (このIDを非表示/違反報告)
ゆちょ(プロフ) - レイペンにしたら神小説…もうニヤニヤニヤニヤ幸せっす（笑）ありがとうございます涙 (2016年1月30日 16時) (レス) id: db7bf1d769 (このIDを非表示/違反報告)
なち(プロフ) - いとさん» コメントありがとうございます^ ^わぁ、いつも読んでくださってるんですか？ありがとうございます！嬉しいです！呼びかけまで(笑)ありがとうございます！読者様のコメントでなちのやる気スイッチ入ります！笑最後までお楽しみ^ ^ (2015年1月29日 0時) (レス) id: c4c4776476 (このIDを非表示/違反報告)
なち(プロフ) - まおさん» コメントありがとうございます^ ^イシンさん気になりますよね笑楽しみにしてください！最後までお付き合いよろしくお願いします！ (2015年1月29日 0時) (レス) id: c4c4776476 (このIDを非表示/違反報告)
いと - いつも楽しく読ませて頂いてます！なちさんの作品大好きで、今回の新作も更新がとても待ち遠しいです！そこで、作者さんのテンションあげるためにみなさんもっとコメントしましょう♪ (2015年1月29日 0時) (レス) id: 5cbcbc373e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なち
| 作者ホームページ：http://twitter.com/nachi_nachi_exo
作成日時：2015年1月14日 0時
