シンクロ ページ26
マンションに着き暗証番号を打つと解除のベル音がなる。
半室内といえどエントランスから続く階段も冷蔵庫みたい。
3階にある私たちの家。
鍵を開けようとカバンを探る。
…あれ？
ない！鍵がない！！
カバンの中身を階段に出しても見当たらない家の鍵。
どこかに落としたかなと必死に思いを巡らすと、朝家を出る時マフラーと一緒にテーブルに置いたのを思い出した。
……ジョンイン、マフラーだけ持って鍵置いたままだったのか。
朝ドアの鍵を閉めたのもジョンインだったのですっかり忘れてた。
どうしよう……ジョンイン所行ったら怒られるしな。
自分の友達にも合わせたがらないジョンインは私がダンススクールに来させるわけもなく。
絶対来るなと口すっぱく言われていた。
……あ、電話。
とはいえ、このままでいるわけもいかずジョンインに電話をする。
ーーPLLLL
ーーPLLLL
……出ない。
聞こえるのは冷たい機会音だけ。
どうしようかと途方にくれた私は、とりあえず玄関横の階段に座り込む。
室内とはいえ風を避けられてる程度でしかない温度。
少し座っていただけなのに全身が冷えブルブルと震えてきた。
……どうしよう。
ニョリオッパにも電話してみるものの、遊んでて気付かないのか電話に出ない。
こうなったらジョンインに鬼電だ。
出るまでかけてやろうと永遠にコールする。
ーーPLLLL
耳に当てていて腕も疲れてきたので、耳から離し発信中と表示されているスマホの画面をボーッと見ていた。
ーーPLLLL
…ん？
なんだかとっても嫌な気がする。
立ち上がりドアに近付くと私は耳をドアに付ける。
ーーPLLLL
完全に部屋の中から聞こえるジョンインの携帯の着信音。
……最悪。
ジョンイン携帯忘れていってる。
朝、何も言ってなかったのに。
今の時代、携帯なくても平気な人なかなか居ないよ？
同じ日に忘れ物をするというなんとも双子らしいシンクロが何もこんな寒い日に起こらなくても。
ジョンインとも連絡が取れないとなり、途方にくれる。
ボーッとしてたって解決するわけもなく、冷え切った体に歯までガチガチと震え始めた。
もうダメだ、限界！
このままだと凍って死んじゃう
凍えるくらいならジョンインに怒られる方がマシと思った私は飛び出すようにマンションを出た
行ったら100%ジョンインに怒られるし面倒な事になるのは分かってたけど、寒さで頭まで凍りそうな今他の解決策を考えられる余裕はなかった
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なち(プロフ) - ゆちょさん» わぁ^ ^嬉しいです！ありがとうございます！！ (2016年1月31日 21時) (
レス) id: c4c4776476 (このIDを非表示/違反報告)
ゆちょ(プロフ) - レイペンにしたら神小説…もうニヤニヤニヤニヤ幸せっす（笑）ありがとうございます涙 (2016年1月30日 16時) (レス) id: db7bf1d769 (このIDを非表示/違反報告)
なち(プロフ) - いとさん» コメントありがとうございます^ ^わぁ、いつも読んでくださってるんですか？ありがとうございます！嬉しいです！呼びかけまで(笑)ありがとうございます！読者様のコメントでなちのやる気スイッチ入ります！笑最後までお楽しみ^ ^ (2015年1月29日 0時) (レス) id: c4c4776476 (このIDを非表示/違反報告)
なち(プロフ) - まおさん» コメントありがとうございます^ ^イシンさん気になりますよね笑楽しみにしてください！最後までお付き合いよろしくお願いします！ (2015年1月29日 0時) (レス) id: c4c4776476 (このIDを非表示/違反報告)
いと - いつも楽しく読ませて頂いてます！なちさんの作品大好きで、今回の新作も更新がとても待ち遠しいです！そこで、作者さんのテンションあげるためにみなさんもっとコメントしましょう♪ (2015年1月29日 0時) (レス) id: 5cbcbc373e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なち
| 作者ホームページ：http://twitter.com/nachi_nachi_exo
作成日時：2015年1月14日 0時
