私と弟 ページ3
JI「先行くなら一言言えよ。」
「「うわぁ！」」
音もなくヌッと現れ、私達の背後から聞こえた声に私とオッパは飛び上がる。
「びっくりした〜。突然現れないでよ、ジョンイン。」
CY「マジでっ！俺、心臓止まるかと思った。」
本当に驚いたらしいオッパの瞳には涙が浮かんでいた。
JI「一人で勝手に行くAが悪い。」
驚かせた事を気にもせず、ぶすっと口を尖らせたジョンインは不機嫌なオーラを纏っている。
「急用だったし、声掛けたのにジョンイナ起きなかったから。」
なだめるように言う私にチッと舌打ちをしたジョンイン。
側から見たら割と緊迫とした空気なのに、ニョリオッパはそんな私達を穏やかな笑顔で見守っていた。
JI「何？あいつと会ってたの？」
ジョンインが言う"あいつ"とは数十分前まで彼氏だった先輩。
そんなに私が彼氏と会うの嫌なのか、ジョンインは声まで不機嫌。
「また、振られたよ。」
JI「……ふーん。…残念だったね。」
溜息を吐く私に発した言葉は全然残念そうではない。
むしろ嬉しそうに顔を緩ませている。
JI「寂しいAの為に、今日は美味しい物食べさせてやるよ。」
私の頭に大きな手を乗せ、視線を合わせるように屈んだジョンインはニッコリと笑う。
「ありがとう。」
ここで私が何も言わないからダメなのは分かってるけど、ニカッと笑うこの笑顔を見たら許せてしまうのだから仕方がない。
JI「二人とも昼飯まだだろ？行こう。……ん。」
ジョンインが当たり前のように差し出す手に、私も当たり前のように重ねる。
指を絡ませ、ぎゅっと握られた手。
JI「行こっか。」
優しい笑顔で私の頭を撫でる頭一つ大きいジョンイン。
そんな甘〜い雰囲気が流れる私達の隣で、ニョルオッパは何食べようかな〜なんて呑気に考えていた。
側から見たら完璧に恋人同士に見える私達。
この大学で私達を知る大半の人は私達が付き合っていると思い、本当の事を知らない。
事実を知っているのはニョリオッパとごく僅かの人だけ。
だから、彼氏にも勘違いされるんだろうな。
これが私達の普通で、世間からしたら異常な日常。
愛おしそうに私を見下ろし微笑む彼の名はキムジョンイン。
私の片割れ。
正真正銘血の繋がった私の愛する双子の弟。
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なち(プロフ) - ゆちょさん» わぁ^ ^嬉しいです！ありがとうございます！！ (2016年1月31日 21時) (
レス) id: c4c4776476 (このIDを非表示/違反報告)
ゆちょ(プロフ) - レイペンにしたら神小説…もうニヤニヤニヤニヤ幸せっす（笑）ありがとうございます涙 (2016年1月30日 16時) (レス) id: db7bf1d769 (このIDを非表示/違反報告)
なち(プロフ) - いとさん» コメントありがとうございます^ ^わぁ、いつも読んでくださってるんですか？ありがとうございます！嬉しいです！呼びかけまで(笑)ありがとうございます！読者様のコメントでなちのやる気スイッチ入ります！笑最後までお楽しみ^ ^ (2015年1月29日 0時) (レス) id: c4c4776476 (このIDを非表示/違反報告)
なち(プロフ) - まおさん» コメントありがとうございます^ ^イシンさん気になりますよね笑楽しみにしてください！最後までお付き合いよろしくお願いします！ (2015年1月29日 0時) (レス) id: c4c4776476 (このIDを非表示/違反報告)
いと - いつも楽しく読ませて頂いてます！なちさんの作品大好きで、今回の新作も更新がとても待ち遠しいです！そこで、作者さんのテンションあげるためにみなさんもっとコメントしましょう♪ (2015年1月29日 0時) (レス) id: 5cbcbc373e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なち
| 作者ホームページ：http://twitter.com/nachi_nachi_exo
作成日時：2015年1月14日 0時
