いじけ虫 ページ11
「ジョンイナお腹すいてる？」
JI「…。」
「まだ怒ってるの？」
JI「…。」
家に帰ってもヘソを曲げたままのジョンインはさっきから私を無視している
こうなってしまったら頑固者のジョンインは簡単には機嫌を直さない
ジョンインの友達なんだから、挨拶くらいしたってバチは当たらない筈なのに、とにかく私が自分の友達と関わるのを嫌がる
なんでそこまで嫌がるのか理解が出来ないけど、今日みたいに自己紹介してお話なんかしたら大変
いじけ虫の誕生だ
姉バカジョンインは私に彼氏が出来た時と仲間外れにされた時も同様にいじけ虫になる
可愛いんだか、子供なんだか、姉とはいえ双子なので複雑な心境だ
何を言ってもこっちを見向きもしないジョンインにしびれを切らした私はリビングから出た
普通の兄弟ならただ放っておくのかもだけど、なんせ双子なものでジョンインが不機嫌だと私も調子が出ない
長年空気みたいに一緒にいるからこんな時の対処法もお手の物
私は慣れた手つきでいつもの物を用意する
「ににや〜。ホットケーキ食べる？」
急いで作ったホカホカのホットケーキを目の前にかざすとジョンインはジッと見つめている
JI「……食べる。」
私の手からホットケーキを受け取ったジョンインは若干口を尖らせながらもモグモグと美味しそうに食べている
「にに、美味しい？」
JI「…うん。」
こんなでっかくなった弟を見ても可愛いと思ってしまうんだからやっぱり私も弟バカなのだろう
子供の頃から不機嫌モードのジョンインに私が作ったホットケーキを与えると機嫌が直る
「てか、今日私を慰めるために美味しいもの食べさせてくれるんじゃなかったっけ？」
モグモグしてる弟にわざとらしく文句を言うと"あっ！"という顔をする
JI「…食べる？」
私の方に差し出されたのはフォークにささった最後の一口
そんなにホットケーキが好きなのか、名残惜しそうな顔でフォークに刺さったホットケーキを見ている
美味しい物って…私が作ったんだけど
「食べていいの？」
JI「ん。」
とても食べてよさそうには見えないけど大好物を差し出してるんだから好意を貰っておこう
フォークをパクッと加えると少し悲しそう
JI「美味い？」
「うん。美味しい。」
そう答えるとにっこり笑う
もっと美味しいものを期待してたけど、大好物をくれたのとその笑顔に免じて許してやるか
結局、誰よりもジョンインに甘い私が変わらない限りこの関係は永遠に変わらないのだと思う
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なち(プロフ) - ゆちょさん» わぁ^ ^嬉しいです！ありがとうございます！！ (2016年1月31日 21時) (
レス) id: c4c4776476 (このIDを非表示/違反報告)
ゆちょ(プロフ) - レイペンにしたら神小説…もうニヤニヤニヤニヤ幸せっす（笑）ありがとうございます涙 (2016年1月30日 16時) (レス) id: db7bf1d769 (このIDを非表示/違反報告)
なち(プロフ) - いとさん» コメントありがとうございます^ ^わぁ、いつも読んでくださってるんですか？ありがとうございます！嬉しいです！呼びかけまで(笑)ありがとうございます！読者様のコメントでなちのやる気スイッチ入ります！笑最後までお楽しみ^ ^ (2015年1月29日 0時) (レス) id: c4c4776476 (このIDを非表示/違反報告)
なち(プロフ) - まおさん» コメントありがとうございます^ ^イシンさん気になりますよね笑楽しみにしてください！最後までお付き合いよろしくお願いします！ (2015年1月29日 0時) (レス) id: c4c4776476 (このIDを非表示/違反報告)
いと - いつも楽しく読ませて頂いてます！なちさんの作品大好きで、今回の新作も更新がとても待ち遠しいです！そこで、作者さんのテンションあげるためにみなさんもっとコメントしましょう♪ (2015年1月29日 0時) (レス) id: 5cbcbc373e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なち
| 作者ホームページ：http://twitter.com/nachi_nachi_exo
作成日時：2015年1月14日 0時
