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しんぺい神
「あ、もしなんでそんな事…って思うんやったら
俺の力やと思って」
力…感情の力というやつか
確かに皆其々違うものを持っていると言っていた
しんぺい神
「俺は、『病死』した
だからつまらない病室で一生を過ごして死ぬような、つまらないままの死に方はしたくない
そのおかげで『願望』っていう力を得て…
この力の一つのおかげで、アヤちゃんが無意識下に俺たちへの気遣いをしていることくらいわかるってワケ」
病死
それはとても身近なもの
しんぺい神さんは、殆ど病院の景色ばかりでつまらない生活を一生続けて死ぬという人生を送ったらしい
安楽死は有罪であるとされ
どれだけ願えど死ぬことも出来なかったそうだ
「…」
しんぺい神
「俺は一種の拷問やと思ったわ…
まぁそれはさておいて、アヤちゃん
俺は本当に君でいいと思ったから、このまま次に行ってええよ」
はい、と手を差し出されて、その手に手を乗せるとくすくすと笑われた
しんぺい神
「本当は、こうして何かの印をつける
人其々だからリボンとは限らんよ？
けど俺がこうして付けたのは初めて…」
手首に巻かれた薄い水色のリボンを見て、あぁなるほどと理解した
許したようで許していなかった
順を踏まずに殺された
ただそれだけだったらしい
しんぺい神
「そう、俺はこの部屋にいる
けれど皆通り過ぎていく
病気で横たわる奴皆が皆、真剣に闘病しているとは思わんほうがええよ
案外解放されたい気持ちでいっぱいだったから
まぁ今楽しいし動けるしで生きていたいけどね」
にこにこと笑ったしんぺい神さんは、私の左手首にリボンを巻きつけて離れた
「えっと、ありがとうございます」
しんぺい神
「いいえ
普通にお友達だと思って話してええよ
寧ろ…寂しい思いしないように、沢山話しに来て」
頷くと、しんぺい神さんはにっこり笑って
行ってらっしゃいと言った
礼をして部屋を出る
見取り図を持って
デスポイントと書かれたステージ2の部屋へ向かうことにした
…
しんぺい神
「…はぁ」
ロボロ
「珍しいなぁ」
しんぺい神
「うぉ！？」
ロボロ
「んははっ、すまんすまん
…珍しいやん？」
しんぺい神
「せやなぁ…俺は、あの子ならって許せたよ」
ロボロ
「……ふぅん」
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シロ(プロフ) - とても面白かったです！続きも楽しみにしてます！！！ (2021年10月16日 22時) (
レス) @page50 id: a4ad6ae738 (このIDを非表示/違反報告)
あき(プロフ) - 素敵な作品ありがとうございます！！！！！更新まってます！ (2021年10月16日 15時) (レス) @page50 id: b410cfc145 (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - 白瀬妖さん» はい！頑張ってください！ (2021年10月11日 19時) (レス) id: dbadc04c4b (このIDを非表示/違反報告)
白瀬妖(プロフ) - mottsarerachizuさん» 楽しんで頂けているのでしたら幸いです。この調子で続けさせていただきます。ご協力ありがとうございます。 (2021年10月11日 18時) (レス) id: 33f684726d (このIDを非表示/違反報告)
白瀬妖(プロフ) - 桜華さん» 改善ページに追加で記載させていただきました。ご協力の方ありがとうございます。 (2021年10月11日 18時) (レス) @page36 id: 33f684726d (このIDを非表示/違反報告)
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