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トントン
「俺の話を聞いてお前の何になんねん
あの爆発の絶望的な『恐怖』を、痛みを…何も知らないお前が…俺の話を聞いて何を感じるって言うんや」
赤い瞳が怒りに満ちて震える
その大きな手が握られて、ギリギリと歯軋りが聞こえた
トントン
「こちとら溜まりに溜まる『鬱憤』に毎夜悩ませられる日々やぞ
毎日しばかれ怒鳴られ最後には
今更死んだ我々へ敬意だとほざく人間共がクソみたいに平和が飽和した世界で不幸を嘆くんや
毎日聞こえる泣き声の理由があまりにちんけで情けない
コレに怒りを感じること勿れ…？
無理な話やろ？
なぁ！？」
勢いよく胸ぐらを掴まれ、その見開かれた目の奥で怒りを燃やす赤い瞳が目の前にくる
刺々しくその怒りを吐き出す声も、その目も…
「…泣いてます？」
トントン
「…は？
ッ…なんやねんその余裕な顔ｯ…俺はッ…」
何かまた言おうとしたトントンさんの頬に、首を擡げたミズチが噛み付くわけでなく…ただ鼻先をぶつけた
同時にトントンさんが少し離れる
トントン
「痛…っ…なんやお前…
此処居ったらお前も…」
言い淀んだトントンさん
多分、爆発するんだろうなと他人事の様に思う
「不公平、ですか？」
トントン
「！………うっさい…
今更妬んだって遅いことくらい分かっとる
俺が生まれたのはその時代で、俺の運命がそうだったとしかこれ以上もこれ以下もない理由やねん
分かっとる…分かってんねん…
誰の辛さも誰の怖さもそれがソイツの人生で感じる全てのものやと理解した
ショッピくん見ててそれくらい分かっとる……
分かって…る、筈や…」
新しい名前
いや、名前はステージの一つに書いてあった
何番だったかは紙を見ないと分からないけれど
トントン
「俺は戦争の世界に生きた
アンタらは…今の世界に生きた…
……俺もこの世界で泣いて過ごしたかった」
下を向いて両手でマフラーを掴んだトントンさんの顔から、ポタポタと涙が落ちていくのが見えた
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シロ(プロフ) - とても面白かったです！続きも楽しみにしてます！！！ (2021年10月16日 22時) (
レス) @page50 id: a4ad6ae738 (このIDを非表示/違反報告)
あき(プロフ) - 素敵な作品ありがとうございます！！！！！更新まってます！ (2021年10月16日 15時) (レス) @page50 id: b410cfc145 (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - 白瀬妖さん» はい！頑張ってください！ (2021年10月11日 19時) (レス) id: dbadc04c4b (このIDを非表示/違反報告)
白瀬妖(プロフ) - mottsarerachizuさん» 楽しんで頂けているのでしたら幸いです。この調子で続けさせていただきます。ご協力ありがとうございます。 (2021年10月11日 18時) (レス) id: 33f684726d (このIDを非表示/違反報告)
白瀬妖(プロフ) - 桜華さん» 改善ページに追加で記載させていただきました。ご協力の方ありがとうございます。 (2021年10月11日 18時) (レス) @page36 id: 33f684726d (このIDを非表示/違反報告)
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