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チーノ
「まぁあのときは騙すのにちょうど良かっただけ
結局死んだのは変わらんし…ええかなって」
「……なるほど」
チーノ
「まぁ死んでもここまで冷たくならん
これは俺が『凍死』したからであって…皆はもう少しあったかいから安心して」
凍死…
身近ではある
というよりか、今のところ出会っている人たち…
グルッペンさんとパーカーの人以外の3人は身近で聞くことのある死だ
二人は分からない
チーノ
「コネシマさんから聞いてると思うんですけどねぇ…
まぁ俺含めて、この先は『人に殺された』奴らが沢山ですから？
簡単に死なんといてな」
「…殺された」
チーノ
「そぉ、殺された…そう、殺されたんや俺も…」
くんっ、と一気に口角が吊り上がる
正気を失ったかのように口の奥から溢れ出てくる笑い声
瞳がゆらゆら揺れる
チーノ
「殺された、俺は……なぁ、俺の話聞いて
俺の、俺の話を聞いて」
…ふと、これが精神的に来た人の必死さなのかなと思う
というのも、変な幻覚が見えたときとかに信じて貰えない事こそ1番の痛みになりかねない
そう考えれば…この必死さは当て嵌まるのかなと
チーノ
「…………違う、俺はなんもしとらん
僕はただ奪われて、罪を着せられただけなんです
あぁ極寒の地に素足で薄着一枚の姿を落として帰る犬橇だとか…
有罪判決おめでとうなんて笑うゴミとか
なんで俺の話を、誰も聞いてくれないんや」
ズッ…とチーノの影から、揺らめいた何かがいくつも現れる
その場に蹲るようになっているチーノはそれに気付いているのかいないのか…
チーノ
「話、聞いて…僕の話を、聞いて…ください…
あ"ぁ、また俺から…離れてく……」
「…チーノ？」
その影のようなものがこちらに伸びてきて、それに対してミズチが威嚇を繰り返す
けれどそれの動きは止まらない
「…チーノ」
チーノ
「ぁぁああっ！話、はなし…話…きいて…」
「チーノ！」
パッと顔を上げたチーノは泣いていた
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シロ(プロフ) - とても面白かったです！続きも楽しみにしてます！！！ (2021年10月16日 22時) (
レス) @page50 id: a4ad6ae738 (このIDを非表示/違反報告)
あき(プロフ) - 素敵な作品ありがとうございます！！！！！更新まってます！ (2021年10月16日 15時) (レス) @page50 id: b410cfc145 (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - 白瀬妖さん» はい！頑張ってください！ (2021年10月11日 19時) (レス) id: dbadc04c4b (このIDを非表示/違反報告)
白瀬妖(プロフ) - mottsarerachizuさん» 楽しんで頂けているのでしたら幸いです。この調子で続けさせていただきます。ご協力ありがとうございます。 (2021年10月11日 18時) (レス) id: 33f684726d (このIDを非表示/違反報告)
白瀬妖(プロフ) - 桜華さん» 改善ページに追加で記載させていただきました。ご協力の方ありがとうございます。 (2021年10月11日 18時) (レス) @page36 id: 33f684726d (このIDを非表示/違反報告)
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