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｢ごめん、キヨ。
私、やっぱりフジが一番好きだから…｣
俯きながら、震えた声でそういう彼女。
いい答えが貰えないことなど、初めからわかっていたことだ。
だからこそ、今の俺は、彼女の一番の友達でいたい。
｢だあー！泣くな泣くな！
今泣くのはどっちかと言えば俺の方だろ！｣
泣きそうになるのを必死に堪え、いつも通りのお調子者を振る舞う。
そんな俺の努力が報われてか、彼女は｢ごめんごめん｣と言って笑った。
その笑顔に惚れただなんて、なんとも皮肉な話だ。
その時、Aの携帯が、メッセージアプリの通知を知らせた。
ちらりと見えた液晶には、“フジ”の文字。
暫く真剣な眼差しで画面を見ていたかと思えば、忙しなく返信を打ち返す彼女。
とうに分かっている筈なのに、｢どうしたの｣なんて白々しく聞いてみる。
｢フジが、仲直りしたいから今から会えないか、って…｣
申し訳なさそうに、控えめに言った彼女。
ここは、俺の男を見せる時だろう、
｢あー、行ってこい、行ってこい！
今日は俺が奢ってやるからよ！じゃあな、バカップル！｣
げらげらと笑ってシッシと追い払う仕草をすれば、彼女は安心したように笑った。
｢キヨ、ありがとね…。
今度焼肉奢るから！｣
ぱたんと閉められた襖越しに、彼女の忙しない足音を聞いていた。
いいんだよ。最後は彼女が笑っていれば。
それが俺にとっても、ハッピーエンドだから。
ぼろぼろと零れる涙を拭いながら、自分にそう言い聞かせた。
｢レトさん、飲むぞ。今日は俺の失恋祝いだ｣
その後、レトさんにそんな電話をしたのは、言うまでもない。
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あるばか(プロフ) - 凛さん» ありがとうございます！！コメント貰って、にやにや止まりません((( 神様だなんてそんな、滅相もないです！！頑張ります！これからもよろしくお願いしますm(*_ _)m (2017年5月28日 16時) (
レス) id: 388bcc62ae (このIDを非表示/違反報告)
凛(プロフ) - いつもと違う感じのお話を書いていてもものすごく面白いお話を書いてくださるあるばかさん！！いつも読ませていただいいています！！！！これからも頑張ってください！！！！あるばかさん、神様です！！！！ (2017年5月28日 16時) (レス) id: d1dc2771a6 (このIDを非表示/違反報告)
あるばか(プロフ) - 奈菜氏(ナナシ)さん» ありがとうございます！頑張ります！リク喜んでー！(°ω° )/書かさせていただきます( 'ω')b (2017年2月19日 13時) (レス) id: 388bcc62ae (このIDを非表示/違反報告)
奈菜氏(ナナシ) - とってもおもしろいです！更新頑張ってください！リクエストいいですか？キヨさんの嫉妬みたいです！ (2017年2月19日 12時) (レス) id: f86cca3e36 (このIDを非表示/違反報告)
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