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Aの手料理は、俺の特権かと思っていたのに。
｢だったらキヨくん、今日はもう一本動画録るで！｣
意気揚々のレトさんとは正反対に、俺は不機嫌この上なかった。
こんなガキみたいな事で嫉妬するとは、自分でも思ってもみなかったし、相当格好悪い。
その後、俺はレトさんとAが楽しそうに談笑しながら夕食を食べるのを眺めた。
美味しい、と幸せそうに食べるレトさんを、嬉しそうに眺める彼女。
機嫌が悪くなる一方の俺。
レトさんが帰った後も、何時も俺が恥ずかしさからどうしても言う事の出来ない、｢美味しい｣という言葉を聞いてか、彼女は上機嫌だった。
｢レトさん、また食べたいって！｣
今度は何を作ろうかなと料理本を捲る彼女に返事をしないでいると、｢ねえ、聞いてる？｣と少し不機嫌そうな声が聞こえた。
｢…聞いてるけど｣
顔をテレビに向けたまま、彼女に負けじと不機嫌なことをアピールする。
いい歳して何やってるんだ、俺は。
ため息をつき、ごめん、なんでもないと謝ろうとした時、彼女がソファに腰掛けたかと思うと、俺の隣にもぞもぞと擦り寄ってきた。
｢何か怒ってる？｣
俯いていて、表情を伺うことは出来ないが、声は不安そうで、しおしおと枯れかけてしまっている花のようだ。
｢私、なにかしちゃったのかな…。ごめんね｣
普段、こんな怒り方をする事が無いから、きっと不安なのだろう。
実際は、怒ってなどいないのだが。
俺が勝手に妬いて、勝手に不機嫌になって───。
それで彼女を不安にさせるなんて、どこまで馬鹿なんだ。
｢ごめん、怒ってねぇよ。
ただ、Aがあんまりレトさんと仲良さそうだったからさー…｣
思わずぽろりと出た本音に、彼女は不抜けた声を出した。
｢キヨくん、嫉妬して…ますか？｣
普段俺がそんな素振りを全く見せていなかったからか、驚きで敬語になっている。
そんな彼女が愛おしく、また、恥ずかしさから紅く染まった頬を見られないように、力いっぱい抱きしめた。
｢レトさんの為もいいけどさ、俺の為に作ってよ…｣
更に力を込めると、彼女は優しく笑った。
｢Aの飯、美味いから｣
言い忘れるところだったと、慌てて付け足す。
｢普段は言わないくせに｣
分かりましたよ、と俺の背中を摩った。
｢明日はオムライスが食べたい｣
｢はいはい｣
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奈菜氏(ナナシ)さん、リクエストありがとうございました！
可愛い hr→←手料理と嫉妬 ky （奈菜氏(ナナシ)さんリクエスト）
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あるばか(プロフ) - 凛さん» ありがとうございます！！コメント貰って、にやにや止まりません((( 神様だなんてそんな、滅相もないです！！頑張ります！これからもよろしくお願いしますm(*_ _)m (2017年5月28日 16時) (
レス) id: 388bcc62ae (このIDを非表示/違反報告)
凛(プロフ) - いつもと違う感じのお話を書いていてもものすごく面白いお話を書いてくださるあるばかさん！！いつも読ませていただいいています！！！！これからも頑張ってください！！！！あるばかさん、神様です！！！！ (2017年5月28日 16時) (レス) id: d1dc2771a6 (このIDを非表示/違反報告)
あるばか(プロフ) - 奈菜氏(ナナシ)さん» ありがとうございます！頑張ります！リク喜んでー！(°ω° )/書かさせていただきます( 'ω')b (2017年2月19日 13時) (レス) id: 388bcc62ae (このIDを非表示/違反報告)
奈菜氏(ナナシ) - とってもおもしろいです！更新頑張ってください！リクエストいいですか？キヨさんの嫉妬みたいです！ (2017年2月19日 12時) (レス) id: f86cca3e36 (このIDを非表示/違反報告)
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