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戻ってきたのはA一人で、その表情は少し辛そうだった。
どうだったのかなんて、無神経なことは聞かないでおこうと決めたのだが、気付けば｢それで？｣と口から出ていた。
｢断った｣
俺がフジと仲のいい友達だからか、申し訳なさそうに俯いた。
｢なんで、フジかっこいいじゃん。女子からモテるし｣
不謹慎だとわかっていても、安堵の気持ちが俺を支配した。
無神経な言葉を言ってしまった。
彼女の表情が露骨に歪んだのがわかった。
｢他の女の子がどう思っているかは、関係ないよ。
それに、私他に好きな人がいるから｣
全然知らなかった事実に、思わず気の抜けた声が出た。
男女分け隔てなく仲のいい彼女が好きになりそうな相手なんて、山程予想できる。
｢考えたって、多分キヨには分からないよ｣
少し寂しそうな表情の彼女は、先程同様、俺の向かいの席に腰を下ろした。
｢俺にはわからないって、どういうこと｣
少しムッとして顔を覗き込むと、今にも泣きそうな顔をしていた。
｢ねえ、お前の好きな相手がどんな奴かは知らねぇけどさ｣
俯きながら唇を噛み締める彼女の髪を掬うと、ぴくりと肩が小さく跳ねた。
｢俺の方が絶対にいい｣
驚いたように目を見開いた彼女は、勢い良く顔を上げた。
それから、目尻に溜まった涙を拭いながら、可笑しそうに笑った。
｢キヨってば、自分と自分を比べてどうするの｣
彼女の意味ありげな瞳に、今度は俺が驚く番だった。
｢えっ、それって、どういう…｣
目を見開いたまま顔を真っ赤にしている俺を横目に、彼女は楽しそうにゲーム機を握った。
｢さっ、ゲーム対決再開しましょ？彼氏殿｣
頭がこんがらがったままの俺は、ゲーム対決で負け続けることとなった。
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あるばか(プロフ) - 凛さん» ありがとうございます！！コメント貰って、にやにや止まりません((( 神様だなんてそんな、滅相もないです！！頑張ります！これからもよろしくお願いしますm(*_ _)m (2017年5月28日 16時) (
レス) id: 388bcc62ae (このIDを非表示/違反報告)
凛(プロフ) - いつもと違う感じのお話を書いていてもものすごく面白いお話を書いてくださるあるばかさん！！いつも読ませていただいいています！！！！これからも頑張ってください！！！！あるばかさん、神様です！！！！ (2017年5月28日 16時) (レス) id: d1dc2771a6 (このIDを非表示/違反報告)
あるばか(プロフ) - 奈菜氏(ナナシ)さん» ありがとうございます！頑張ります！リク喜んでー！(°ω° )/書かさせていただきます( 'ω')b (2017年2月19日 13時) (レス) id: 388bcc62ae (このIDを非表示/違反報告)
奈菜氏(ナナシ) - とってもおもしろいです！更新頑張ってください！リクエストいいですか？キヨさんの嫉妬みたいです！ (2017年2月19日 12時) (レス) id: f86cca3e36 (このIDを非表示/違反報告)
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