six years ago -9 ページ31
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確かに今夜大雪が降って来週あたりはスキー日和になるだろうと天気予報のお兄さんが言っていた。
「うん、いいよ」
『よかった。来年、帰ってくるつもりではあるけどどうなるかわかんないし』
はにかむような潤くんの声はどことなくホッとしたようにも聞こえた。
この冬、私たちはそれぞれにAOでの入試を終えている。
私は地元の大学に、潤くんは東京の大学に進学することが決まっている。
この冬は同じ街で一緒に過ごせる最後の冬だった。
「そうだね、行こう。でも、足はどうする？」
『そこなんだよなぁ。ま、親に聞いてみるよ』
「うちの親は無理だから、ごめんね」
『わかってるって』
「あれ、Aちゃん？」
ふいに後ろから声を掛けられて私は携帯を耳から離して振り返る。
そこにはトイレから戻ってきたところらしい相葉さんが立っていた。
「相葉さん」
「ごめん、電話邪魔しちゃった？」
「大丈夫です。遊びの予定立ててるだけなので」
「遊び？どこか行くの？」
「スキーに行こうかって言う話を…」
「スキー！」
きらんと相葉さんの目が輝いた。
丸い目を大きくしている。
「この近くにあるの？」
「はい…車で三十分くらいのところにありますけど…」
勢いに押されるままそう言って、私はようやく携帯を耳元へと戻す。
「潤くん、ちょっと待ってて」
『おぉ…？』
不思議そうな声が帰ってくるのを聞きながら私は相葉さんに聞き返した。
「あの…もしかして相葉さん、スキー好きなんですか？」
「うん、大好き。めっちゃ行きたい」
さっきまでの拗ねた様子はどこへやら、子供のように無邪気に相葉さんが笑う。
私の脳裏にあるアイデアがひらめいて、私はこくりと頷いた。
「わかりました。じゃあ相葉さん、一緒に行きませんか？」
「えっ…でも、誰かと行くんでしょ？」
「彼氏です」
「ええ、それはさすがにお邪魔できないよ」
全力で首と手を振る相葉さんに、私はゆるりと首を振って見せた。
「違うんです、一つだけ条件と言うかお願いがありまして…」
「お願い？」
「はい。相葉さん、車運転できましたよね？」
相葉さんがきょとんとした顔で私を見た。
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iCHiKA(プロフ) - ともさん» ですよね〜。姿がわからないからこそ、みたいなところもありますので想像しながらモヤモヤしていただけたらと思います、笑 (2021年2月28日 22時) (
レス) id: ca4476f6fd (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - 相葉ちゃんの奥さん…めちゃくちゃ気になる(￣▽￣;) (2021年2月22日 22時) (レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
iCHiKA(プロフ) - ともさん» ともさんいつもありがとうございます！ですよねー、私もそう思ってます。いずれ変化もやってくるので、そのときをぜひのんびりお待ちくださいませ。 (2021年2月15日 20時) (レス) id: ca4476f6fd (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - あぁーもぉー相葉ちゃんを悲しませる様な彼女とは別れちゃえば良いのに！にのちゃんの言うように…相葉ちゃん振り回され過ぎ… (2021年2月13日 8時) (レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：iCHiKA
| 作成日時：2020年12月25日 12時
