six years ago -7 ページ29
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その夜、夕食を囲むダイニングではお酒も入って盛り上がりを見せていた。
「え、藤堂さんって結婚されてるんですか？」
「そうよ。二十三日から帰るのも旦那と一緒に過ごすため」
「知りませんでした」
「去年言わなかったっけ？」
そう言って笑った藤堂さんはワイングラスを煽る。
赤い液体があっという間に彼女の喉に消えていった。
「藤堂くん、君の研究について井吹さんに教えてあげなさい」
「はーい。じゃあねAちゃん、私向こうに呼ばれちゃったから」
藤堂さんは自分のグラスを持つと本多教授とお父さんの方へと身体を向けてしまった。
入れ替わるように向かいに座っていた二宮さんがこちらに身体を向ける。
「結婚と言えばさ、相葉ちゃんもうすぐ結婚すんでしょ？」
「え？」
「ちょ、なんで言うの大ちゃん！」
私から見てちょうど対角に座っていた大野さんが白ワインを飲み干してにやりと口角を上げた。
相葉さんが慌てて持っていたグラスを机に置いている。
強めに置いたからガンと鈍い音が立った。
つい漏れた小さな言葉は聞こえていないらしい。
「結婚するんですか？」
私の横ですまし顔だった翔くんが意外そうに相葉さんの顔を見る。
「そっか、翔くん去年はいなかったから知らないんだっけ」
二宮さんはそう言うと隣の相葉さんの肩にポンと手を置いた。
「こいつ、大学の時から付き合ってる彼女がいるんだよ。俺はあんまり似合ってないと思うけど」
「うるさいなあ、ニノは毎回毎回似合ってないって付け足さなくていいんだよ」
相葉さんがぎゅっと眉を顰める。
「へー」とだけ言ってポタージュスープを飲んでいる翔くんはあんまり興味なさそうだ。
自分で聞いたのに。
「でも相葉ちゃん、プロポーズしたんだろ？」
「やんわり断られたんだってば！」
からかうような大野さんの言葉に相葉さんはむっと拗ねたように言う。
一瞬悲し気に見えた顔は次の瞬間にはワインのグラスを持ち上げてグビグビっと飲み干した。
「可哀そうだよねー。ね、Aちゃん」
「いえ…かわいそうというか……」
二宮さんに水を向けられてどう反応するべきかと返答に詰まると、ちらっと私の様子を窺うようにした相葉さんと目が合った。
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iCHiKA(プロフ) - ともさん» ですよね〜。姿がわからないからこそ、みたいなところもありますので想像しながらモヤモヤしていただけたらと思います、笑 (2021年2月28日 22時) (
レス) id: ca4476f6fd (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - 相葉ちゃんの奥さん…めちゃくちゃ気になる(￣▽￣;) (2021年2月22日 22時) (レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
iCHiKA(プロフ) - ともさん» ともさんいつもありがとうございます！ですよねー、私もそう思ってます。いずれ変化もやってくるので、そのときをぜひのんびりお待ちくださいませ。 (2021年2月15日 20時) (レス) id: ca4476f6fd (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - あぁーもぉー相葉ちゃんを悲しませる様な彼女とは別れちゃえば良いのに！にのちゃんの言うように…相葉ちゃん振り回され過ぎ… (2021年2月13日 8時) (レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：iCHiKA
| 作成日時：2020年12月25日 12時
