six years ago -6 ページ28
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手をこすり合わせながら待つこと数分、マイクロバスがゆっくりと曲がって駐車場へと入ってきた。
私はいつものようにバスの前に出て駐車スペースへ誘導する。
「オッケーです」
両手で丸を作って合図をするとバスがエンジンを切った。
バスの扉が開くと大荷物を抱えた男性がよろよろとステップを降りてきた。
私と目が合うとパッと顔を輝かせる。
「Aちゃん！久しぶり」
「お久しぶりです相葉さん。相変わらず重そうですね」
「ほら相葉さん退いて」
「うわ」
相葉さんの背中を押してどかすとその向こうから同じように大きな荷物を抱えた二宮さんが顔を出した。
「ちょっとニノ」とじとりと睨む相葉さんを気にもせずに私に爽やかに笑いかける。
「こんばんはAちゃん、遅くなってごめんね」
「いえいえ、高速混んでたんですね」
「そうなんだよ。今日は遠かったなあ八ヶ岳」
「ふふ」
遠かった、とは時間的な意味合いだろうけれど、そんな冗談に笑みがこぼれる。
「ねえAちゃん、もしかして外で待っててくれたの？」
「あ、はい。お迎えは私の仕事なので」
いつの間にか私の隣に来ていた相葉さんを見上げながらそう言えば相葉さんの目がきらりと光った。
「わー、寒かったでしょ？」
言葉を返す間もなくパッと相葉さんに手を取られた。
両手でぎゅっと包み込まれてはあっと息をかけられる。
素肌に相葉さんの吐息が触れてぞくりと背中を震えが走った。
「あ、あの…っ」
「おいアイバカ、気安く女の子の手を触ってんじゃないよ」
「イテ！なにも殴ることないだろニノ！」
固まっている私から相葉さんを引き離した二宮さんが耳を引っ張っている。
引っ張られた相葉さんは顔をしかめて私から離れていった。
まだ、心臓がどきどきしている。
これは驚いたからなのか、それともときめいたからなのか…。
わからないけど恥ずかしくて、私は肩に掛けたショールの胸元を意味もなく握りしめた。
「そろそろいいか？」
「あ、大野さんこんばんは」
「久しぶりだねAちゃん」
「中にご案内しますね」
二人の後ろから声を掛けてきた大野さんと、その奥に藤堂さん、そして本多教授の姿を認めて私は急いで玄関の扉を開けたのだった。
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iCHiKA(プロフ) - ともさん» ですよね〜。姿がわからないからこそ、みたいなところもありますので想像しながらモヤモヤしていただけたらと思います、笑 (2021年2月28日 22時) (
レス) id: ca4476f6fd (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - 相葉ちゃんの奥さん…めちゃくちゃ気になる(￣▽￣;) (2021年2月22日 22時) (レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
iCHiKA(プロフ) - ともさん» ともさんいつもありがとうございます！ですよねー、私もそう思ってます。いずれ変化もやってくるので、そのときをぜひのんびりお待ちくださいませ。 (2021年2月15日 20時) (レス) id: ca4476f6fd (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - あぁーもぉー相葉ちゃんを悲しませる様な彼女とは別れちゃえば良いのに！にのちゃんの言うように…相葉ちゃん振り回され過ぎ… (2021年2月13日 8時) (レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：iCHiKA
| 作成日時：2020年12月25日 12時
