This year part1 -2 ページ2
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貴方に出会って幾度目かのその日。
求めてはいけない相手だと分かっていても零れ落ちた想いは神話でひしゃくからあふれ出した水と同じようにいつまでも溢れ出て止まらなかったのに。
気が付けばそれは奥深くに潜んでしまって簡単には取り出せなくなった。
恋敗れても人はそうやっていずれ次へと歩き出す。
手が届くものの中からもう新たな人生を歩き出していた私の心を再び揺さぶったのは、結局貴方の存在だった。
様々な想いをうまく押し殺しながら私たちは生きている。
今年もまた世界には、平等に聖夜がやってくる。
十二月二十三日。
イブの、イブ。
私は勤め先のホテルにあるパティスリーでケーキの販売に追われていた。
今年は自宅での一人用ケーキが流行りだとかでうちのホテルでもクリスマス用の特別販売が今日から三日間行われている。
「ありがとうございました」
ショートケーキが無くなった。
そろそろ補充の時間だけど、先に無くなっちゃったな。
「お、タイミングばっちり？」
「あ、翔くん良いところに」
彼はワゴンいっぱいに補充用のケーキを持って現れた。
ショートケーキやチーズケーキ、チョコレートケーキなんかがずらりと並んでいる。
「前日なのによく売れるな」
「そうだね」
彼の言葉に頷き返しながら私は今日の販売を振り返る。
今日でこれでは明日はもっと大変そうだ。
私の仕事ではないけれど。
そこでお客さんが立ち止まったので私は営業スマイルを客へと向けた。
「お決まりでしたらお伺いしますのでお声掛けください」
客はさっと目を通しただけで注文を決めたようで、私はその注文を受けて彼の持つトレイを指さした。
「翔くん、そのショートケーキ一個ちょうだい」
「どうぞ」
こちらへ差し出されたシルバーのトレイから一個を箱に収めてお客さんに見せる。
その間に彼はショーケースの中に残っているケーキを整理しているようだ。
「ありがとうございました」
お客さんを見送るといつの間にか彼の手はショートケーキではなくチーズケーキを並べ始めている。
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iCHiKA(プロフ) - ともさん» ですよね〜。姿がわからないからこそ、みたいなところもありますので想像しながらモヤモヤしていただけたらと思います、笑 (2021年2月28日 22時) (
レス) id: ca4476f6fd (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - 相葉ちゃんの奥さん…めちゃくちゃ気になる(￣▽￣;) (2021年2月22日 22時) (レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
iCHiKA(プロフ) - ともさん» ともさんいつもありがとうございます！ですよねー、私もそう思ってます。いずれ変化もやってくるので、そのときをぜひのんびりお待ちくださいませ。 (2021年2月15日 20時) (レス) id: ca4476f6fd (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - あぁーもぉー相葉ちゃんを悲しませる様な彼女とは別れちゃえば良いのに！にのちゃんの言うように…相葉ちゃん振り回され過ぎ… (2021年2月13日 8時) (レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：iCHiKA
| 作成日時：2020年12月25日 12時
