five years ago -3 ページ8
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きらりと、薬指で光る銀色のリングが今度ははっきりと見える。
「本当に結婚したんですね、相葉さん」
喜ばしい話題として口にしたつもりだったのに口から出てきた言葉は思っていたよりずっと暗い。
そんなつもりじゃなかったのにな。
「あれ、Aちゃん寂しい？」
目ざとく見つけた二宮さんが私の顔を見て笑う。
「そうですね…少し」
「え」
「あはは、良かったね相葉さん」
驚いた顔をした相葉さんと目が合った。
なるべく平静を装って笑って見せる。
「なんか、可愛がってもらってた親戚のお兄さんが結婚しちゃったみたいな感じです」
うん、この感情はその時に似ている。
「あ…そういうこと…」
「なに残念そうにしてんの相葉さん。あいつ選んだのあんたでしょうよ」
二宮さん今日も当たりが強いなぁ。
昔からこの話題に二宮さんは言葉が強い。
そのあいつと呼ばれた相葉さんの彼女…いや、今は奥さんかな？のことを相葉さんとお似合いだと思っていないらしいことはこの数年で分かっている。
「そういえば、いつ結婚されたんですか？」
「三月くらいだよ。挙式は六月だったかな」
「なんでニノが答えるんだよ」
「答えづらいかと思って代弁してあげたんだよ感謝しろ」
「なんだと」
二宮さんはにやにやと笑いながらビールを口にしている。
一方の相葉さんは猛烈に反発するのではなく何となく言い返しながら食事をしていた。
その向こうにいる大野さんがふにゃりと笑いながら二人を見ている。
「まあまあ、めでたい話題に水差すのやめなよニノ」
「別に水差してないけど。せいぜい頑張りなよ新婚生活」
「……頑張ってるじゃん」
言い返すのかと思えば相葉さんは小さくそう言ってふいと顔をそむけてしまった。
ジョッキのビールを一気に飲み干して私の方へ差し出す。
「ごめんAちゃん、おかわりもらっていい？」
「わかりました」
グラスを受け取って立ち上がる。
相葉さん、なんだかずいぶんとペースが速いな。
食事が始まって約一時間、もうすでに四杯目だ。
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iCHiKA(プロフ) - ともさん» ですよね〜。姿がわからないからこそ、みたいなところもありますので想像しながらモヤモヤしていただけたらと思います、笑 (2021年2月28日 22時) (
レス) id: ca4476f6fd (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - 相葉ちゃんの奥さん…めちゃくちゃ気になる(￣▽￣;) (2021年2月22日 22時) (レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
iCHiKA(プロフ) - ともさん» ともさんいつもありがとうございます！ですよねー、私もそう思ってます。いずれ変化もやってくるので、そのときをぜひのんびりお待ちくださいませ。 (2021年2月15日 20時) (レス) id: ca4476f6fd (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - あぁーもぉー相葉ちゃんを悲しませる様な彼女とは別れちゃえば良いのに！にのちゃんの言うように…相葉ちゃん振り回され過ぎ… (2021年2月13日 8時) (レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：iCHiKA
| 作成日時：2020年12月25日 12時
