five years ago -6 ページ11
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三年目、初めて入った相葉さんの部屋には東京から持ってきた大荷物が広げられていた。
私にはよくわからないものがいろいろと床に置いてあったけど、机の上に開きっぱなしになっていた本のページが目に留まる。
「…修理…？」
「あ、それ、相葉さんがこないだ買ったんだよ。あの望遠鏡の修理のヒントにならないかって」
「…あー、それね、まだ読んでる途中なんだけど……明日裏行くから…」
「ならさっさと寝なさいよ。いつまでもあの女の愚痴言ってないで」
「愚痴じゃないもん…」
「そーですか」
ひょいと肩をすくめた二宮さんは私の背中を押して外へ出るよう促した。
「じゃあおやすみ相葉さん」
「おやすみなさい、相葉さん。お大事に」
「ありがとー」
小さな声を聞いて私たちは外に出る。
扉が閉まるととたんに二宮さんがため息をついた。
「はーあ。あんなに飲むくらいならさっさと別れりゃよかったのに」
「……あの、そんなに…その…」
さすがに気になって口を開いたけど上手い聞き方が思い浮かばなくて言葉に詰まる。
二宮さんがふっと笑った。
「そう、上手くいってないよ、あいつら。合ってないもん、人として」
ここでもまた、いつもと同じことを口にした二宮さんはもう一度ため息をついて首をぐるりと回した。
「相葉さんのせいで酔い覚めちゃったよ。Aちゃん、悪いけど白ワインかなんかもらえる？」
「わかりました、すぐに用意しますね」
さすがにこれ以上深く突っ込んで聞く勇気はなかった。
素直にうなずいて二宮さんに続いて階段を降りる。
二宮さんが合わないと言い続けている相葉さんの奥さんってどんな方なんだろうかと、気になってしまうことは許してほしかった。
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iCHiKA(プロフ) - ともさん» ですよね〜。姿がわからないからこそ、みたいなところもありますので想像しながらモヤモヤしていただけたらと思います、笑 (2021年2月28日 22時) (
レス) id: ca4476f6fd (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - 相葉ちゃんの奥さん…めちゃくちゃ気になる(￣▽￣;) (2021年2月22日 22時) (レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
iCHiKA(プロフ) - ともさん» ともさんいつもありがとうございます！ですよねー、私もそう思ってます。いずれ変化もやってくるので、そのときをぜひのんびりお待ちくださいませ。 (2021年2月15日 20時) (レス) id: ca4476f6fd (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - あぁーもぉー相葉ちゃんを悲しませる様な彼女とは別れちゃえば良いのに！にのちゃんの言うように…相葉ちゃん振り回され過ぎ… (2021年2月13日 8時) (レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：iCHiKA
| 作成日時：2020年12月25日 12時
