one years ago -17 ページ44
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「本当はね、たぶんずっと好きだったんだよ。好きになっちゃってたんだ。……それをあいつに見抜かれた。だからあいつ、言ってたんだよ、他に好きな人がいるんでしょって」
「そん、な……」
やっと声が言葉になったけど、意味のない相槌みたいになった。
相葉さんは私の言いたいことを分かったみたいに、一つ頷く。
「君が俺に、必要なのかって言ってくれた時だよ。その時の俺はそんなわけないって思ってたけど……思おうとしてたけど……でも、何度否定しても浮かんでくる。答えはね、出ちゃってるんだ」
一度相葉さんは呼吸を整えるように目を閉じた。
唇がふるりと震えて、空気を震わせる。
「ねぇ、俺これからすごい自分勝手なこと言う。言わない方がいいと思ってたけど……ニノと、みんなに、言わない方が後悔するって、背中突っつかれた」
文句みたいに言いながらも相葉さんは笑みを浮かべている。
相葉さんをせっつく二宮さんや大野さんが容易に想像できた。
それは、私がそれだけ彼らとの時間を積み重ねていたことの証明でしかない。
「だから言う。自分勝手な俺を許してなんて言わない。けど、許してもらえるまで君のことを想うって約束する。……たくさん君を傷つけた。君の想いも受け取らなかった。だけど……もう一度、俺と恋をしてくれませんか」
「……っ、相葉、さん……」
せめてもの思いで名前を呼んだ。
こみ上げる何かが今にも外に溢れ出しそうで。
だけど冷たい風に冷えた理性がその衝動を押しとどめる。
まっすぐに私を見つめる相葉さんの目を見上げて、見つめて……そして、逸らした。
「……ごめん、なさい……っ」
いっぱいいっぱいになりながら告げた言葉に、相葉さんがわずかに息を飲んだ音がした。
逃げてはいけない、そう思って、何とか相葉さんに視線を戻す。
相葉さんは、これまでに何度も見た、寂しそうな表情を浮かべていた。
「……Aちゃん」
「ごめんなさい、相葉さん……私、今は……」
もう一度相葉さんの名前を呼んだ。
言わなければいけないのに、続きが声にならない。
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iCHiKA(プロフ) - 喜美さん» コメントありがとうございます！1年前の時点ではSさんとのこんな日々になっております。Aさんがどうするか、どうなるかは、もうしばしお待ちいただきますが、お楽しみいただけたら嬉しく思います。引き続きよろしくお願いいたします！ (2021年7月14日 20時) (
レス) id: ca4476f6fd (このIDを非表示/違反報告)
iCHiKA(プロフ) - ともさん» そうなんです、ちょっとわかりづらい構成ですみません。のんびりと引き続きお付き合いよろしくお願いします！ (2021年7月14日 20時) (レス) id: ca4476f6fd (このIDを非表示/違反報告)
喜美(プロフ) - 毎回楽しみにしています。おー！翔ちゃんと？いやいや、どうなるのかな…続きを早く読みたいです！ (2021年7月14日 1時) (レス) id: b4e19f43f3 (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - あ…そーゆー事なんですね(￣▽￣;)先走っちゃいました（≧∇≦）ﾃﾍﾍ (2021年7月12日 22時) (レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
iCHiKA(プロフ) - ともさん» 驚かせてすみません！この年はAさんの登場まで少しあるので、今しばしお待ちください。2年前の最後にAさんとは色々ありましたしね、その後ヒロインちゃんの日々はこのように変わりました。このあとAさんがどうするかは、もうちょっと先なので見守ってください！ (2021年7月12日 21時) (レス) id: ca4476f6fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：iCHiKA
| 作成日時：2021年6月7日 22時
