seven years ago -17 ページ2
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懐中電灯で上の方を照らして、胸を手でトントンと叩く。
「きっと大丈夫ですよ、相葉さんなら。応援してます」
「ほんと？応援してくれる？」
「はい。私にはできないことなので、尊敬します」
実はお父さんが望遠鏡が壊れてしまったことをだいぶ悲しんでいたことは分かっていた。
けれど当時の私はまだ幼稚園生で、どうしてあげることもできなかった。
「よろしくお願いします、相葉さん」
「うん、任せて」
もう一度トンと相葉さんが胸元を手のひらで叩いた。
それからまた懐中電灯を上の方へ向ける。
「あれだよね？」
「そうです」
本日二度目の天文台。
中に入って天井を開けると、綺麗な星空が一面に広がった。
「うわあ、綺麗…！」
首を目いっぱい逸らして相葉さんが星空を見上げている。
まるい目に、たくさんの星が映っているんだろうか。
私は真似して空を見上げながら、はあっと白い息を吐き出す。
「八ヶ岳の空は見たことありますか？」
「うん、何度か。だけどこんなに高いとこで見たことないな。他の場所ならもっと高い場所から見たこともあるんだけど」
空から目を離さないまま相葉さんがそう答える。
「綺麗だねAちゃん。この山の星空は」
「嬉しいです、そう言ってもらえて」
生まれ育った街の空。
幼いころから大好きな星空。
それを相葉さんが喜んでくれていることが純粋に嬉しかった。
潤くんは星には興味ないし、私は誰かにこの宝物のような景色を自慢して見たかったのかもしれない。
「やっぱこの時間じゃカシオペヤしか見えないよなぁ」
相葉さんは空を指さして言った。
その先には確かにカシオペヤがある。
「カシオペヤ、好きじゃないんですか？」
「ううん、そうじゃないんだけど。俺ね、北斗七星好きなんだよね」
相葉さんは連なった五つの星を見つめたまま言った。
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iCHiKA(プロフ) - 喜美さん» コメントありがとうございます！1年前の時点ではSさんとのこんな日々になっております。Aさんがどうするか、どうなるかは、もうしばしお待ちいただきますが、お楽しみいただけたら嬉しく思います。引き続きよろしくお願いいたします！ (2021年7月14日 20時) (
レス) id: ca4476f6fd (このIDを非表示/違反報告)
iCHiKA(プロフ) - ともさん» そうなんです、ちょっとわかりづらい構成ですみません。のんびりと引き続きお付き合いよろしくお願いします！ (2021年7月14日 20時) (レス) id: ca4476f6fd (このIDを非表示/違反報告)
喜美(プロフ) - 毎回楽しみにしています。おー！翔ちゃんと？いやいや、どうなるのかな…続きを早く読みたいです！ (2021年7月14日 1時) (レス) id: b4e19f43f3 (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - あ…そーゆー事なんですね(￣▽￣;)先走っちゃいました（≧∇≦）ﾃﾍﾍ (2021年7月12日 22時) (レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
iCHiKA(プロフ) - ともさん» 驚かせてすみません！この年はAさんの登場まで少しあるので、今しばしお待ちください。2年前の最後にAさんとは色々ありましたしね、その後ヒロインちゃんの日々はこのように変わりました。このあとAさんがどうするかは、もうちょっと先なので見守ってください！ (2021年7月12日 21時) (レス) id: ca4476f6fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：iCHiKA
| 作成日時：2021年6月7日 22時
