34話 ページ35
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顔を伏せて胸に手を付きながら抜け出そうとしていると両頬をがしっと鷲掴みにされて上へと上げられる。
彼の整ったベビーフェイスが視界いっぱいに広がって、恥ずかしくて目を逸らそうとしても射抜く鋭い目が行動に移すことも許さない。
顔を見つめられているからか、段々と顔に熱が集まってきているのが自分でもわかる。松田くんの片手は私の両頬を鷲掴みにしているため、火傷しそうなほど熱くなった頬に気付いているはずだ。
すると、薄く開いた唇が音を醸し出す。
松「好きだ。」
その瞬間、肩に掛けられていたジャケットがズレ落ちて膝へとかかる。
『へ…?』
夢だと思った。
思い描いていた答えとはかけ離れていて、1番欲しかった答えなのに、嬉しいはずなのに身体は金縛りのように固まったまま。
うんともすんとも言わない私に痺れを切らしたのか頬を掴んでいる手の力を強くして握り潰す。
『いたいいたい!!』
やっと喉から吐きでた言葉。
痛い、と睨みつけたら案外素直に手を離した。
潰された頬を摩っているとその手首を掴まれて、鼻がくっつきそうなほどの距離で顔を覗かれる。
息が止まりそうだ。
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來夢(プロフ) - ソラさん» ソラさんコメントありがとうございます。最後まで読んでいただき嬉しいです!ありがとうございます! (2020年6月9日 23時) (レス) id: ea1fcd9833 (このIDを非表示/違反報告)
ソラ(プロフ) - 面白かったです!一気によんじゃいました! (2020年6月9日 23時) (レス) id: c9fab5ebf6 (このIDを非表示/違反報告)
來夢(プロフ) - 傘野さん» そうですね、ドラマの内容を知っている方からすると不快に感じますよね…。申し訳ございません。作品の説明文に追加しておきます。ご指摘ありがとうございます。 (2020年6月9日 17時) (レス) id: ea1fcd9833 (このIDを非表示/違反報告)
傘野(プロフ) - 一般人の私が言っているだけなので無視していただいても構いません。失礼いたします... (2020年6月9日 17時) (レス) id: 4ef6052052 (このIDを非表示/違反報告)
傘野(プロフ) - そうなんですね、でしたらその事を何処かに少し書いておいた方がいいと思います。タイトルには著作権はないですが中身は少し似ているので、ドラマを少し知っている人がいたら私のように不審がられると思うので... (2020年6月9日 17時) (レス) id: 4ef6052052 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:來夢 | 作成日時:2020年5月21日 10時