12話 ページ13
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目を瞑ってこれからくるであろう衝撃に備えていると、ははっと言う笑い声がすぐ近くから聞こえた。
そろーっと薄く目を開くと目の前には彼の瞳がドアップで少し目を細めて笑っていた。
松田くんの瞳には私の顔が反射され映されていて、自身で見ても炎が出るほど真っ赤だった。
「なんで目を瞑ってるんだ?」なんて口角を上げながら私の瞳を覗いてくる。
彼が笑う度、話す度、息を吐く度に吐息が唇に生暖かい体温を与えていき、そこから熱を持ったように熱く震えていく。
私と彼の距離は少しでも動いたり、慎重に話しないと唇がくっつくくらいの近すぎる距離だった。
彼は私の反応が楽しいのか「何考えてたんだ…?」と怪しげに口元を緩ませながら、ゆっくりと私の顔の横へ顔を逸らすと。
松「なあ、答えろよ…。」
そんな甘い言葉を私の耳元に唇を寄せて身体を密着させ、色気の含んだ声で囁く。
最初に会ったふてぶてしい彼とは似ても似つかない別人のようで、口元を歪ませたような笑みを向けられると心臓を鷲掴みにされたように息が止まりそうになる。
何か言わないとこいつの思うつぼだ、なんて考えが脳裏を過ぎり震えた唇で言葉を紡ごうと息を吸うと。
萩「はーい、俺の部屋でいちゃいちゃしないでー。」
口をへの字にして少しむすってした顔の研二くんが私たちの間に腕を割り込んでくる。
松「へーへー。」
松田くんはさっき私に見せた怪しい笑みは完全に消していて、いつものふてぶてしい素っ気ない表情へと変わっていた。
「ほら、Aちゃん起きて」と研二くんに腕を引っ張られ身体を持ち上げられ、キッチンへと去っていく。
残った私と松田くんは、またにやっと口元を歪ませ、「キスされたかった?」とまた耳元で囁いてきた。
『ち、ちが!!!』
その言葉でまた顔に熱が集中していく。
その姿をみて満足したのか、頭をぽんぽんと置いて部屋から出ていった。
彼が去ったあと、腰から力が抜けてゆっくりと床へとしゃがんだ。
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來夢(プロフ) - ソラさん» ソラさんコメントありがとうございます。最後まで読んでいただき嬉しいです!ありがとうございます! (2020年6月9日 23時) (レス) id: ea1fcd9833 (このIDを非表示/違反報告)
ソラ(プロフ) - 面白かったです!一気によんじゃいました! (2020年6月9日 23時) (レス) id: c9fab5ebf6 (このIDを非表示/違反報告)
來夢(プロフ) - 傘野さん» そうですね、ドラマの内容を知っている方からすると不快に感じますよね…。申し訳ございません。作品の説明文に追加しておきます。ご指摘ありがとうございます。 (2020年6月9日 17時) (レス) id: ea1fcd9833 (このIDを非表示/違反報告)
傘野(プロフ) - 一般人の私が言っているだけなので無視していただいても構いません。失礼いたします... (2020年6月9日 17時) (レス) id: 4ef6052052 (このIDを非表示/違反報告)
傘野(プロフ) - そうなんですね、でしたらその事を何処かに少し書いておいた方がいいと思います。タイトルには著作権はないですが中身は少し似ているので、ドラマを少し知っている人がいたら私のように不審がられると思うので... (2020年6月9日 17時) (レス) id: 4ef6052052 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:來夢 | 作成日時:2020年5月21日 10時