仰げば響く。[NARUTO×鬼滅の刃]

分かれ道の合流場 ページ23

最近毎日更新が続かず申し訳ないです、！
そのせいで貴方が私のことを嫌いになっても私は貴方が好きです！！(突然の告白)
これからもよろしくお願いします！

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no side








ガタガタと音を立てて移動する建物の構造。







その一角で、上弦の伍、神々城イサリは悔しくもAに敗北を決した。





体が崩壊していく中、この場から去ろうとする一人の少女の背中を見つめる。






ふと、蓋をしていた"人間だったころの自分"がパズルのピースのようにハマって浮かび上がってくる。





兄「お前、、、お前は、"海(うみ)"なのか？」




無意識のうちにイサリの口から出ていたこの言葉に少女は反応を見せた。









『、、うん。』







少女はイサリの方を見て悲しそうに笑う。



その少女こそ、この小説の我らが主人公、Aだ。







兄「そうか、、。

あー、、、なんで思い出しちゃうかなー、、、。



今更、、今更だよなぁ。




ごめんなぁ、、、"海"。」








しかし、体の崩壊は止まることを知らなかった。


イサリには徐々に死が近づいている。








『待ってよ。



私兄さんにお願いがあるんだけど、！』







Aは想いを留め切ることができず、"実の"兄に最後のわがままを言おうとする。






兄「俺、、兄貴失格だけど、、俺はお前をずっと家族だと思ってる。」






イサリはAの声に返すことなく話す。


言えることは言えるうちに言いたいという思いからだろう。



イサリの目からはポロリと涙が流れ落ちた。






『兄さん！


私の最初で最後のわがままだよ！？





聞いてってば！』






Aも負けじとイサリの耳に届くよう懇願する。







兄「、、、そうだな、たしかにお前、一回もわがまま言ったことねーな。





でも、今更だよ。


それを聞いたことで俺は生き返らないし、お前一人で"あのお方"に勝てるわけでもない。




もうそんな事に意味はなーーー」





『じゃあ、最後の占いくらい聞いてよ。』




Aは声のトーンを落として言う。







イサリ「、、。


お前の占い、下手だからきっと外れるだろ、、。」




『うるさいよ。

最後はだいたい当たるんだよこう言うのは。』




Aは少し間を開けて続ける。




『私達、きっとまたどこかで会う。



これが、私最後の占い。

ちゃんと冥土の土産にしてよ、、、兄さん。』

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