Episode56 Hand ページ6
僕は左手を元に戻して、右手を翼のままいのちゃんの手を握った
絶対に…離さない!!
in「
うっすらと見えた群青の瞳
涙も零れていて余計に美しく感じてしまう
ar「こっちだ!!」
hk「その手離すなよ!!」
下には大ちゃんとひかが待機してくれている
いのちゃんを落とさないようにするのだろう
dt「残念だけどさ、二人とも逃がす訳にはいかないんだよね」
だけど、一気に雲が僕たちを囲んで二人を見てなくさせた
cn「舘さん…」
雲に乗った舘さんが僕たちの前に現れる
dt「元気にしてた?
その手握ったまま俺たちのところに来て欲しいな、なんて」
舘さんは僕たちに手を伸ばす
cn「…左手は
どうやってその手を握ればいいの?」
dt「口頭で答えてくれたらいいよ。
そしたら下で待機してる阿部がお仲間二人斬り殺すから」
僕は却下の口を開きかける
すると舘さんのほっぺたが切れて血が流れた
in「…拒否、するよ」
dt「振られちゃったか。
阿部、帰るよ」
舘さんは雲に乗って帰って行った
僕はそっと地面に降りていのちゃんをひかに預ける
僕たちもその日のうちに帰ることとなった
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作者名:慧jump | 作者ホームページ:http://wakabassl
作成日時:2023年5月28日 8時