Episode91 Thanks ページ41
俺と龍太くんだけになった部屋
龍太くんは震える手で紙とペンを取り出して文字を書いて見せてくれた
どうやら戦争の影響で声が出なくなってしまったため、筆談でしか話せないとのこと
kj「龍太くん、生きとったん?」
首肯される
どうして黙ってたん?
俺のこと売ったん?
疑問が渦巻く
けど、それよりも先に言わなアカンことがある
kj「龍太くん…ありがとうな」
リュックの生地をビリビリと破って蜘蛛の足が顕になった
龍太くんの目がそっちに注目される
俺は机の上に乗って龍太くんの顔に触れた
kj「もうこの際、龍太くんが俺を売ったか売ってないかなんてどーでもええわ。
ふっかさんと出会ってな、この力を手に入れることができた。
もし、そのきっかけを龍太くんが作ってくれたなら感謝せな」
ゆっくりと糸を出して巻きつけていく
kj「なぁ、これからも来てええか?
俺、昔からの知り合い龍太くん以外死んでしもうたから…こうして会って話したいんや」
fk「康二、怖がってるじゃん」
ab「それくらいにしといてやれよ」
このまま愛の巣を作ろうか思ったけど、止められたからやめる
fk「うん、お願いしていたもの全部あるね。
それじゃ、これからもご贔屓に」
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作者名:慧jump | 作者ホームページ:http://wakabassl
作成日時:2023年5月28日 8時