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『財前さんにはとっっっても悪いとは思うのですが、
私から拒否されてなんだかショックを受けている白石さんと嫌そうな顔を隠さない財前さんに、慌てて私の頭の中身の説明を始めた。
『まず白石さんは近くで拝見してよーーーく理解をしてしまったのですがイケメンすぎるのでお兄さまが私と関わることをあまりよく思わないですし……謙也さんは謙也さん自身は悪くなくても忍足さんなので論外ですし、金色さんも金色さん自身は問題ないかと思うのですが、今度はお隣の一氏さんがよく思わないでしょうし、残るは財前さんだけでして、財前さんはお嫌かもしれませんが財前さんはお兄さまの１つ下ですし、財前さんに当たることはないかと……多分』
「よう喋るな」
ハァとひと仕事を終えて疲れた私に、財前さんのドン引いたツッコミが入る。
私はこれまでのお兄さまの行動を思い出して、遠い目をしてしまった。
年齢を問わず、男性というだけで私とは関わらせないようにするお兄さま。
本来であれば、この合同合宿にも連れてきたくなかっただろう。
『なるべく、私のことで皆さんにご迷惑をかけたくないのです』
しみじみと答えてしまった私に、白石さんはそっと財前さんに私を渡す。
財前さんも渋々と私を受け取った。
さすがに財前さんはお姫様だっこなんてしなかったけれど。
『……なにかお兄さまに言われたときは教えてくださいね』
「なんか言われる前提なんスか」
『うーん……これまでの経験からは？ 事情を説明すれば、ネチネチとは言わないとは思いますけれどね』
それはもう嫌そうに顔をしかめる財前さん。
本当に申し訳ないなぁ。
それから、四天宝寺の皆さまとともにお兄さまがいらっしゃるこの船で一番広いレセプションホールへと向かう。
ホールに一度集合するように、と各校の部長にお兄さまから伝達があったそうだ。
ようやくたどり着くと、そこにいたのは中学生ばかりで、私たち四天宝寺が最後に着いたようだった。
大人は誰１人おらず、お兄さまがなにか指示を出している。
『お兄さまっ！』
「Aっ？！ なんでおまえがここに……いや、来ちまったもんはしょうがねーな！ 俺様から離れるんじゃねーぞ！」
珍しく目を丸くしたお兄さまはすぐに不敵に高笑いをし、財前さんから私を受け取った。
状況が状況だからか、財前さんには何も小言を言わずに。
良かったですね、と財前さんに微笑めば、なんともいえない表情が返ってきた。
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かるぴん(プロフ) - 悠莉さん！お元気そうで良かったです！いえいえ謝ることは全くありません！！そしてしてまさかの更新！？すごくずこく嬉しいです。ありがとうごさいます！これからも楽しみにしています。無理ない範囲で頑張ってください！応援してます！ (2023年3月8日 3時) (
レス) @page33 id: e2b715c702 (このIDを非表示/違反報告)
悠莉(プロフ) - かるぴんさん» お久し振りです…！前回のコメントより更新できず、すみません…更新が止まっている間も何回もお読みいただきありがとうございます…！続きも楽しみにしていただき、感謝してもしきれません…！少しだけですが更新しますので、もう少しだけお待ちください…！ (2023年3月5日 23時) (レス) id: 5c790ea34a (このIDを非表示/違反報告)
かるぴん(プロフ) - 悠莉さんお久しぶりです。お元気ですか？またまたこの作品を読み返していました。何回読んでも面白くて読む手が止まりません(笑)この作品と悠莉さんの大ファンです！続きがありましたら是非読みたいです！ (2023年2月15日 15時) (レス) @page32 id: e2b715c702 (このIDを非表示/違反報告)
かるぴん(プロフ) - 悠莉さんお元気そうで安心しました😌お忙しい中返信していただきありがとうございます！いつまでも楽しみに待ってます🙋♀️これからもお体に気をつけてお過ごしください☺️ (2022年5月19日 3時) (レス) id: e2b715c702 (このIDを非表示/違反報告)
悠莉(プロフ) - かるぴんさん» 返信が遅くなり、すみません🙏かるぴんさんお久しぶりです…！続きを楽しみに待っていただきありがとうございます…！気が付けば1年以上お待たせしていますね…私生活に慣れて落ち着いたらまた書き始めたいと思うので、今しばらく待っていただけると嬉しいです…！ (2022年5月18日 21時) (レス) id: 5c790ea34a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：悠莉 | 作成日時：2020年10月5日 20時
