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「……その方を今すぐお離しになった方が、貴方方のためですよ？」
聞きなれた護衛さんの声だった。
彼もいたのかと少し安心する。
しかし、私の首元のナイフはさらに深く食い込み、頸動脈も傷つけられるのではないかとゾッとした。
それは目の前にいるであろう護衛さんたちも同じだっただろう。
けれども、先に動いたのは護衛さんたちの方だった。
だって、彼らも1人ではないのだから。
誘拐犯たちが目の前の護衛さんに注目している中、他の護衛さんが物陰から私を救い出す。
私に突きつけられたナイフを弾いて、誘拐犯の手から私を奪った。
すぐさまその場を離れる。
「確保ー！！！」
私の背後では、そんな護衛さんたちの言葉が飛んでいた。
あとは全て護衛さんたちにおまかせしていれば大丈夫だろう。
厄介な
私はといえば、多分私の迎えに来ていたリムジンに連れて行かれた。
座らされたふかふかのクッションは、座りなれたクッションだから間違いない。
まず目隠しから外された。
目の前には、私を助けてくれた護衛さんと声を押し殺して泣いている若くん。
手足の縄も外し、私の首元に包帯を巻いて手当をすると、護衛さんは私の目の前で見事な土下座を披露する。
『……ただいま』
「申し訳ございませんでした、Aさま！」
『私は無事に戻れたので……
それでも、護衛さんはまだ納得できないみたいで姿勢は崩れない。
「本当に、申し訳ございませんでした」
『私こそ、うかつでごめんなさい……』
「そんなことはございませんっ！」
だけど、今私が気になるのは護衛さんよりも若くんのことだった。
『……あの、少しだけ若くんと2人にしていただけませんか？』
「それは……」
護衛さんはガバリと顔を上げると、渋い顔を隠さなかった。
それから何度かお願いをして、ようやく10分だけと護衛さんたちに車から出ていってもらえた。
ただ車のすぐ外にいるから、大声を出してしまうと聞こえてしまう。
だから、若くんの隣に移動して小さな声で囁いた。
『……ただいま、心配かけてごめんね。若くん』
「なっ、ないてすみませんっ……まもれなくて、すみません……あっ、あなたは、あやまらなくて、いいんですよっ」
『それなら、若くんも謝らないでね？ 若くんが悪かったところなんて1つもないんだから』
落ち着くように、と私は若くんを抱きしめた。
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かるぴん(プロフ) - 悠莉さん！お元気そうで良かったです！いえいえ謝ることは全くありません！！そしてしてまさかの更新！？すごくずこく嬉しいです。ありがとうごさいます！これからも楽しみにしています。無理ない範囲で頑張ってください！応援してます！ (2023年3月8日 3時) (
レス) @page33 id: e2b715c702 (このIDを非表示/違反報告)
悠莉(プロフ) - かるぴんさん» お久し振りです…！前回のコメントより更新できず、すみません…更新が止まっている間も何回もお読みいただきありがとうございます…！続きも楽しみにしていただき、感謝してもしきれません…！少しだけですが更新しますので、もう少しだけお待ちください…！ (2023年3月5日 23時) (レス) id: 5c790ea34a (このIDを非表示/違反報告)
かるぴん(プロフ) - 悠莉さんお久しぶりです。お元気ですか？またまたこの作品を読み返していました。何回読んでも面白くて読む手が止まりません(笑)この作品と悠莉さんの大ファンです！続きがありましたら是非読みたいです！ (2023年2月15日 15時) (レス) @page32 id: e2b715c702 (このIDを非表示/違反報告)
かるぴん(プロフ) - 悠莉さんお元気そうで安心しました😌お忙しい中返信していただきありがとうございます！いつまでも楽しみに待ってます🙋♀️これからもお体に気をつけてお過ごしください☺️ (2022年5月19日 3時) (レス) id: e2b715c702 (このIDを非表示/違反報告)
悠莉(プロフ) - かるぴんさん» 返信が遅くなり、すみません🙏かるぴんさんお久しぶりです…！続きを楽しみに待っていただきありがとうございます…！気が付けば1年以上お待たせしていますね…私生活に慣れて落ち着いたらまた書き始めたいと思うので、今しばらく待っていただけると嬉しいです…！ (2022年5月18日 21時) (レス) id: 5c790ea34a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：悠莉 | 作成日時：2020年10月5日 20時
