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「だが、氷帝が勝つのはS2までの話だ。最終的には立海が勝つだろうな」
『……しょうぶは、さいごまでわかりませんよ』
「いや？ Aも薄々は感じているだろう？」
『……れんじさんのおはなしは、ききたくありません』
プイッとそっぽを向くと、蓮二さんに笑われた気がした。
あぁ、これでは青学戦の二の舞だ。
『ですが、どうしてさなださんがまけるとよそうしたのかはききたいです……』
「Aが聞きたいのならば、教えてやろう」
そう言って、蓮二さんはノートを開いた。
曰く、純粋な力のみであれば真田さんが勝つだろうとのこと。
だけど、ゲームメイクが勝敗を分ける鍵となる……らしい。
「弦一郎は策略をめぐらすことは苦手だからな」
『……それをてだすけすることが、れんじさんのおしごとでしょう？』
「それにも限界がある。何より俺は山田のデータを十分に集めきっていない上に、未来予測は山田の方が精度が高い。……悔しいが、今の俺では敵わない」
『ずいぶんとほめてくださいますね』
「事実を認められないほど、俺は愚かではないからな。その上、あの後藤がゲームメイクをしているのであれば、弦一郎に勝ち目はない」
『きびしいおことばですね』
「立海三連覇の前では、弦一郎の敗北など取るに足りぬことだからな」
もちろん勝つに越したことはないがな、と蓮二さんは言葉を続けたけれど、私はすぐに何かを返すことができなかった。
ガツンと頭を殴られたかのように、言葉の意味を理解することができなかった。
脳が理解することを拒否した。
スカートのすそをギュッと握りしめて、うつむいてしまう。
『……ですから、しょうぶはさいごまでわからないと、』
蓮二さんは、弱々しい私の言葉を鼻で笑った。
「S3で俺に負けた時点で、氷帝の敗北は決まった。
――奇跡は起きないぞ」
そのとき、コートでは審判が氷帝の――山田さんの勝利を告げた。
けれども、私は一切安心することはできなかった。
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かるぴん(プロフ) - 悠莉さん！お元気そうで良かったです！いえいえ謝ることは全くありません！！そしてしてまさかの更新！？すごくずこく嬉しいです。ありがとうごさいます！これからも楽しみにしています。無理ない範囲で頑張ってください！応援してます！ (2023年3月8日 3時) (
レス) @page33 id: e2b715c702 (このIDを非表示/違反報告)
悠莉(プロフ) - かるぴんさん» お久し振りです…！前回のコメントより更新できず、すみません…更新が止まっている間も何回もお読みいただきありがとうございます…！続きも楽しみにしていただき、感謝してもしきれません…！少しだけですが更新しますので、もう少しだけお待ちください…！ (2023年3月5日 23時) (レス) id: 5c790ea34a (このIDを非表示/違反報告)
かるぴん(プロフ) - 悠莉さんお久しぶりです。お元気ですか？またまたこの作品を読み返していました。何回読んでも面白くて読む手が止まりません(笑)この作品と悠莉さんの大ファンです！続きがありましたら是非読みたいです！ (2023年2月15日 15時) (レス) @page32 id: e2b715c702 (このIDを非表示/違反報告)
かるぴん(プロフ) - 悠莉さんお元気そうで安心しました😌お忙しい中返信していただきありがとうございます！いつまでも楽しみに待ってます🙋♀️これからもお体に気をつけてお過ごしください☺️ (2022年5月19日 3時) (レス) id: e2b715c702 (このIDを非表示/違反報告)
悠莉(プロフ) - かるぴんさん» 返信が遅くなり、すみません🙏かるぴんさんお久しぶりです…！続きを楽しみに待っていただきありがとうございます…！気が付けば1年以上お待たせしていますね…私生活に慣れて落ち着いたらまた書き始めたいと思うので、今しばらく待っていただけると嬉しいです…！ (2022年5月18日 21時) (レス) id: 5c790ea34a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：悠莉 | 作成日時：2020年10月5日 20時
