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S2が始まるころには、後藤さんにチクリと刺されたせいか、お兄さまは私を護衛さんに任せて氷帝の皆さまのところに戻った。
忍足さんも一緒に連れて行くことをお兄さまは忘れなかった。
そして今、私の隣には護衛さん……となぜか蓮二さんがいらっしゃる。
『……よくわたしのとなりにならべますね』
「Aは嫌がっていないだろう？」
私が本気で嫌がっていれば、今度こそ護衛さんの出番となる。
護衛さんが静かにしているのは、私が蓮二さんを受け入れていると知っているから。
というより、私から蓮二さんを遠ざけようとした護衛さんを止めたのは私。
今は蓮二さんが何を考えているのか分からないけれど、隣にいることで分かるといいな、という思惑がほんの少しあったから。
だから、蓮二さんがおっしゃっていることも間違っていない……んだけどねぇ。
そもそもの話。
『そう、ですけど……ひょうていとりっかいがなれあうのはあまりよろしくないとおもうのですが』
何を言っているのか分からないとでも言いたそうな表情で、蓮二さんは何も言わずに首を傾げた。
蓮二さんは私の味方にはならないとそうそうに諦めて、後ろを振り返る。
『……そうはおもいませんか？ してんほうじのみなさま』
「それは俺らにもブーメランやからな」
『それもそうでした』
困ったように笑った白石さんに、私も困ったように笑い返して、コートに視線を戻す。
コートではネットを挟んで両者が並ぶ。
遠くから見ても、真田さんの顔は険しかった。
D2の敗北は予想外だったのか、それとも敗北自体を許せないのか。
どちらかと言われれば、立海の常勝の看板に傷をつけた敗北自体が許せないのかもしれない。
そんな真田さんの心情をよく分かるのは、私ではなく隣に座る蓮二さんの方だ。
『れんじさんはS2はどちらがかつとよそうしますか？』
「氷帝だろうな」
『また……えっ！？ ひょうていっていいましたか！？』
当然真田さんが勝つと予想するだろうと思ったのに実際は逆で、驚いて蓮二さんの顔をまじまじと見つめる。
これもなにかの作戦では？ と疑心暗鬼になった。
「俺が氷帝の勝利を予想することはそんなにおかしいことか？」
『えぇ、まぁ、そうですね』
これまでの積み重ねが物を言う。
私は何度か頷いた。
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かるぴん(プロフ) - 悠莉さん！お元気そうで良かったです！いえいえ謝ることは全くありません！！そしてしてまさかの更新！？すごくずこく嬉しいです。ありがとうごさいます！これからも楽しみにしています。無理ない範囲で頑張ってください！応援してます！ (2023年3月8日 3時) (
レス) @page33 id: e2b715c702 (このIDを非表示/違反報告)
悠莉(プロフ) - かるぴんさん» お久し振りです…！前回のコメントより更新できず、すみません…更新が止まっている間も何回もお読みいただきありがとうございます…！続きも楽しみにしていただき、感謝してもしきれません…！少しだけですが更新しますので、もう少しだけお待ちください…！ (2023年3月5日 23時) (レス) id: 5c790ea34a (このIDを非表示/違反報告)
かるぴん(プロフ) - 悠莉さんお久しぶりです。お元気ですか？またまたこの作品を読み返していました。何回読んでも面白くて読む手が止まりません(笑)この作品と悠莉さんの大ファンです！続きがありましたら是非読みたいです！ (2023年2月15日 15時) (レス) @page32 id: e2b715c702 (このIDを非表示/違反報告)
かるぴん(プロフ) - 悠莉さんお元気そうで安心しました😌お忙しい中返信していただきありがとうございます！いつまでも楽しみに待ってます🙋♀️これからもお体に気をつけてお過ごしください☺️ (2022年5月19日 3時) (レス) id: e2b715c702 (このIDを非表示/違反報告)
悠莉(プロフ) - かるぴんさん» 返信が遅くなり、すみません🙏かるぴんさんお久しぶりです…！続きを楽しみに待っていただきありがとうございます…！気が付けば1年以上お待たせしていますね…私生活に慣れて落ち着いたらまた書き始めたいと思うので、今しばらく待っていただけると嬉しいです…！ (2022年5月18日 21時) (レス) id: 5c790ea34a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：悠莉 | 作成日時：2020年10月5日 20時
