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そういえば、私に対しての信用は低いけれど、お兄さまの信頼を勝ち得た人が目の前にいた。
フォークを持つ手を止め、忍足さんをジーッと見つめれば、忍足さんは首を傾げて口を開いた。
「なんや？」
『おしたりさんをかんさつしていました』
あ、間違えた。
そう思ってもあとの祭り、時すでに遅し。
忍足さんは驚いたのか咳き込み、若くんの手からはフォークが落ちる。
悠斗くんは呆れたように私を見つめ、雅ちゃんは「あらあら」と楽しそうに笑った。
私は慌てて、嘘ではない程度に言い訳を重ねる。
『おにいさまとなかよしさんですごいなって！』
「跡部さんとか？」
『そうです！ めずらしいので、なにかとくべつなことをしていらっしゃるのかな？ って！』
「なんもしてへんけどなぁ」
そう言って困ったように眉を下げた忍足さん。
「せやけど、Aちゃんには跡部さんと俺が仲良う見えるんやね」
『……っ！ おにいさまがたのしそうでしたから！』
「Aちゃんに近寄ると怒んのに？」
『そっ、それは……』
言葉に詰まれば、忍足さんは吹き出した。
「堪忍な、Aちゃんが可愛くて意地悪してもうたわ。普段はよう面倒みてもろとるで」
『それはよかったです……』
焦った……。
今のお二人の関係性も実のところよく分かっていないのに、先入観で決めつけようとしていた。
実際にお兄さまが忍足さんを可愛がっているようで良かった。
それから忍足さんは、若くんが落としたフォークを拾うと洗いに行くために席を立った。
忍足さんの姿が見えなくなると、悠斗くんが口を開く。
「おまえってひどいよな」
『は？』
「Aちゃんはにぶい……だけよね？」
『え？』
「それとも、わざと？」
『ん？』
２人に何を責められているのか分からなかった。
戸惑っても、２人は答えを教えてくれない。
私は放って置かれて、すぐに若くんの方に２人の意識が向いてしまった。
「わかしもたいへんだなー」
「Aちゃんはよそみすることがおおいから……」
「きにすんなよ」
「はい、どうぞ」
「……っ」
戻ってきた忍足さんが若くんにフォークを渡す。
若くんは無言で奪い取った。
忍足さんは苦笑していたけれど、気を悪くしたわけでは無いようで安心する。
でも私が思った以上に、周りが過保護過ぎるかもしれない……
どうしよう。
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悠莉(プロフ) - I like choco さん» 休んでいた間に書き溜めていたおかげです(笑)ですが、お話のストックも尽きてしまったため続編はお待たせしてしまいます…無理はしませんが、ご心配ありがとうございます！ (2020年9月30日 22時) (
レス) id: 5c790ea34a (このIDを非表示/違反報告)
I like choco - 更新早いのすごい嬉しいです！ただ、無理はしないでくださいね！ (2020年9月30日 21時) (レス) id: 21ebe68129 (このIDを非表示/違反報告)
美麗 - 更新ありがとう｡ちょっと遅くなってごめんなさい｡拝見しました面白いかったよ｡ (2020年9月4日 0時) (レス) id: da294cd674 (このIDを非表示/違反報告)
美麗 - 返事有難うございます｡まぁ見えないのはありますが どことなく分かりますので大丈夫です｡テニプリは大好きです｡最も好きなのは青学 氷帝 立海 四天宝寺 六角かな何かさテニスの王子様ってさ夢見る乙女感じだよねぇ｡ずっと応援しています頑張って下さいねぇ。 (2020年9月3日 20時) (レス) id: da294cd674 (このIDを非表示/違反報告)
悠莉(プロフ) - 美麗さん» ゲーム機からだとページの読み込みとか大変ですよね…それでも私の作品も選んでいただけてとても嬉しいです♪応援もありがとうございます！更新頑張りますね！ (2020年9月3日 20時) (レス) id: 5c790ea34a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：悠莉 | 作成日時：2020年5月16日 0時
