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「おまえらな〜、俺らの試合にもちっとは興味を持て!」

『ごとうさん!』


お兄さまの背後から、後藤さんと崇弘さんがやってきた。

忍足さんには背を向けて、お兄さまの肩越しに声をかける。


『えっと……もしかしなくても、しあいおわっちゃいましたか……?』

「そうだぜ? ちびっ子が見てない間にな」

『そ、れはごめんなさい……』

「いや〜、ちびっ子も大変だよな〜」


そう笑って、少し乱暴な後藤さんの手が私の頭に置かれる。

すぐにお兄さまが後藤さんの手を振り払った。


「勝手に触れるんじゃねえ」

「跡部、おまえは“ちびっ子の兄”である前に今は“氷帝学園テニス部部長”だろ?
 忘れんなよ」


後藤さんの厳しい視線から、お兄さまは目をそらす。

お兄さまも私に構い過ぎという自覚はあったようだ。

私を挟んで険悪な空気が漂う。

少しでも空気が良くならないかと、後藤さんに声をかけてみた。


『ところで、しあいけっかはいかがでしたか……?』

「山田のデータと俺の頭脳、それに樺地がいるんだから負けねぇよ!」

「ウス」


お兄さまに向けた難しい顔とは一転、後藤さんは明るい笑顔を私に向けた。

崇弘さんも後藤さんの隣で頷く。

そう、D2はお兄さまの予想通り氷帝の勝利だったのだろう。

これで一勝一敗。

まだ決着はつかない。


次の試合はS2。

どなたが戦うのかとコートに視線を向けると、後藤さんが答えを教えてくれた。


「次は山田と立海の副部長サンの試合だぜ」


氷帝のデータマンと立海の皇帝。


『おにいさま……やまださんはだいじょうぶですよね?』


氷帝の勝利を信じているとはいえ、立海の、原作にもいらっしゃる方との試合ともなれば不安になる。


「あぁ、山田は勝つぞ」


それでも、コートを見つめたお兄さまはらしくもなく静かな声で山田さんが勝つのだと断言した。



--

中途半端なところですが、お話が一杯になったので移行します!

皆さま、ここまでお読みいただき本当にありがとうございました!

ぜひ、ここまで読んで面白かったなと思っていただけたらパート4に行く前に評価していただけると嬉しいです!

それではパート4でもお付き合いよろしくお願いします!

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悠莉(プロフ) - I like choco さん» 休んでいた間に書き溜めていたおかげです(笑)ですが、お話のストックも尽きてしまったため続編はお待たせしてしまいます…無理はしませんが、ご心配ありがとうございます! (2020年9月30日 22時) (レス) id: 5c790ea34a (このIDを非表示/違反報告)
I like choco - 更新早いのすごい嬉しいです!ただ、無理はしないでくださいね! (2020年9月30日 21時) (レス) id: 21ebe68129 (このIDを非表示/違反報告)
美麗 - 更新ありがとう。ちょっと遅くなってごめんなさい。拝見しました面白いかったよ。 (2020年9月4日 0時) (レス) id: da294cd674 (このIDを非表示/違反報告)
美麗 - 返事有難うございます。まぁ見えないのはありますが どことなく分かりますので大丈夫です。テニプリは大好きです。最も好きなのは青学 氷帝 立海 四天宝寺 六角かな何かさテニスの王子様ってさ夢見る乙女感じだよねぇ。ずっと応援しています頑張って下さいねぇ。 (2020年9月3日 20時) (レス) id: da294cd674 (このIDを非表示/違反報告)
悠莉(プロフ) - 美麗さん» ゲーム機からだとページの読み込みとか大変ですよね…それでも私の作品も選んでいただけてとても嬉しいです♪応援もありがとうございます!更新頑張りますね! (2020年9月3日 20時) (レス) id: 5c790ea34a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:悠莉 | 作成日時:2020年5月16日 0時

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