マネージャーは猫が好き3

・ ページ7

.



後ろから聞こえる猫たちの威嚇の声と攻撃する音


猫たちがあの男の背中に突進したことにより、油断していた男は私を手放して地面に倒れ込んでいた



私は走り出した

ママ目掛けて



私と入れ替えにママの仕事仲間の人たちが男の元に駆け寄った



ママに抱きついたとき、「確保！！」という声が聞こえた




「ごめんね、ごめんね、私のせいでこんな目に･･･」



たくさん謝るママを慰めて、猫たちに沢山ありがとうとご飯をあげて



助けてくれた男の子に向き直る




『ありがとう。あなたが助けてくれなかったら私、どうなってたか･･･』


「俺はただ、警察を呼んだだけだよ」


『呼んでくれたから助かったのよ。あなたは私のヒーローだね！』






茶髪の可愛らしい顔立ちのその男の子は私の言葉を聞いて目を見開いたあと、恥ずかしそうに笑って頷いた





「また君が、困ってたらきっと、助けに行くよ。」









.

72匹→←・

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す