記憶 ページ37
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「君が小谷ちゃん?」
私立の青葉城西に入学してしばらくだった頃
学校になじめずにいた私は
1人でこの学校に住み着く猫と遊んでいた
声をかけられ顔を上げると先輩らしき3人の男が私を見下ろしてニヤニヤしていた
その男たちに怯えた猫は逃げ去っていき
私も怯えながらも立ち上がった
『わ、私になにか…、御用でしょうか……』
「そうそう!御用御用!俺たち3年生なんだけどさ?今ちょーっと受験で疲れててね、俺たちと遊んでくれない?」
『な、なんで私なんですか…』
「Aちゃん有名人よ?可愛い子が入ってきたって!ほら、どうせなら可愛い子に相手にしてもらいたいじゃん?」
恐ろしくなった私はその場から逃げ出した
でも、すぐに捕まり
逃げ出したことから怒りを買った私は
1人から殴られ地面に倒れ込んだ
頬がジンジンと痛む
涙が込み上げてきたがここで泣いたら負けだと泣かずに睨みつけた
「んだよその顔はぁ?先輩に楯突こうってのかァ?」
『おっ、お前たちが先輩になれるなんてこの学校も落ちぶれたものだね!!どうせ受験が上手くいってないだけでしょ!!こんなことする暇があるなら勉強でもしたら!?まぁあなた達じゃろくなとこ行けないだろうけどっ!!』
叫ぶ私に顔を赤くして怒った男は
私に向けて拳を上げた
「女の子に手を上げるなんて最低ですよ先輩方〜」
咄嗟に目を瞑った時、聞こえた3人とは違う声
そっと目を開けると
振り上げた拳を掴む茶髪の男が立っていた
彼は私に背を向けていて顔は見えないが
3人の先輩より身長は高そうだった
「お前は……、2年の及川じゃねーか」
「やべーよ、こいつに関わったらのちのち面倒だ」
「っ、行こうぜ」
そそくさと逃げていく先輩たちの背中を眺めていると
茶髪の男が振り向いた
逆光で顔は暗く見えない
動いたことに怯えた私は
後ずさりして離れようとしたが
歩いて近づいてくる男にすぐ追いつかれた
男はしゃがんで私と目線を合わせた
初めて見た顔は
中性的で整っており綺麗な顔立ちだった
「……君バカでしょ?あんな危ない人達を煽ったりして、こんな可愛い顔に傷なんかつけちゃってさ?」
笑いながらもズバズバとものを言う彼は
持っていたハンカチを私の殴られた頬に当てる
私は真顔で彼の顔を見つめた
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白い太陽(プロフ) - つかつかさん» うひゃぁぁあ!!出来ましたできました!!嬉しいですっ!!ありがとうございますっ!!是非フォローしてくださいねっ♪(笑)本当に感謝です!<(_ _)> (2020年4月22日 22時) (レス) id: 35f22ad5c6 (このIDを非表示/違反報告)
つかつか(プロフ) - もう解決してたら申し訳ないんですが (<a href="http://twitter.com/自分のアカウント名">Twitter</a>)でTwitterを載せれますよ ! (2020年4月22日 21時) (レス) id: 2bdd2e1078 (このIDを非表示/違反報告)
白い太陽(プロフ) - ろとさん» コメントありがとうございます!頑張りますね!!(*^^*) (2020年4月19日 21時) (レス) id: 35f22ad5c6 (このIDを非表示/違反報告)
ろと - とてもお話が好きでいつも見てます!更新頑張ってください! (2020年4月18日 17時) (レス) id: c0f0417cc9 (このIDを非表示/違反報告)
白い太陽(プロフ) - りゅうせーさん» コメントありがとうございます!!楽しんでもらえて私も嬉しいです(≧∇≦)応援よろしくお願いします<(_ _)> (2020年4月2日 8時) (レス) id: 35f22ad5c6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白い太陽 x他1人 | 作成日時:2020年3月20日 20時