マネージャーは猫が好き

18匹 ページ18

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谷地 side


包丁で指を切ったAさんに手当をしている間
Aさんは慌てた様子で弁解していた

その慌てぶりがなんとも可愛らしい

はっ！！
私ってば先輩に向かって可愛いだなんて！
なんて失礼きまわりない！！

土下座をしようとした時
Aさんは胸を張ってドヤ顔した




『でも私、魚料理は得意なんだよ！？』

谷地「…そうなんですか？」

『うん！1番好きなのはサバの味噌煮かな』

谷地「あ！私も好きです！！
ご飯と一緒に食べると美味しいですよね〜」

『お！よく分かってんじゃん！』



笑いながら頭を撫でてくれるAさん

最初会った時は口数も少なく無表情な人だなと
近寄り難い雰囲気だったけど、
こうやって仲良くなると無邪気な一面もあることを知った




谷地「先輩はまるで、猫みたいな人ですね」

『……ねこ？』

谷地「………はっ！！また私ってば先輩に失礼なことを！！すみませんっ！！」

『頭上げてよ(笑)
言われ慣れてるからさ、でもまさかあって一日目の人に言われるとは思ってなかった』

谷地「すびまぜん！！！」

『あぁ、違う違う！
そんなに似てるのかなって思っただけ！』




ほら、涙拭いて？
と優しく頭を撫でてくれるAさんに
胸を打たれながら返事をした


ご飯のセットも終え、
野菜を切る仕事を終えた先輩方と
お菓子休憩することになりました



白福「あれ？Aちゃんは〜？」

谷地「え！？さっきまでここにいたはずなんですけど……」

白井「きっとどこか穴場を見つけたんですよ。
呼べば来てくれると思うのでそのままにしてあげてください」




私と同い年の白井めいちゃん
Aさんの後輩で可愛らしい顔だけど
Aさんの前以外ではいつも怒ったような顔をしている。

正直近寄り難い
せっかくだし仲良くしたいのにな……

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