マネージャーは猫が好き

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なこ「あっ！Aおはよ〜」

『おはよ〜』



朝練を終えて教室に入ると
1年生で仲良くなった親友のなこが近寄ってきた




なこ「ねねね、今日1年に転校生が来るって知ってた！？」




転校生ねぇ、こんな時期に珍しい。


特に興味もなかった私は
適当に流しながら話を聞いた


この時の私は、後に訪れる苦難なんて知る由もなかったのだった……


……とかなんとか。








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「おねがいします！！」




放課後、みんなと一緒にネットの準備をしていると聞き覚えのない女子の声が聞こえた

見てみると及川さんが女子と話していたのだ


ファンの人だろうか、



及川さんも大変だなぁなんて思いながら


スクイズの用意をすることにした




及川「あっAちゃん、ちょっとお願いがあるんだけど……え？何その見るからに嫌そうな顔」




形のいい眉毛を少し下げながら笑顔で話しかけてきた及川さん。


これはきっと私にとって面倒なことに違いない


及川さんは1度咳払いをして口を開いた




及川「えっとね、マネージャー希望の子が来てるんだけど、お試しで一緒に仕事して貰えないかな？」




そうして及川さんの後ろから現れたのは、
髪の毛をツインテールで結んだ
所謂キャピキャピ系女子。




「白井 めいです！よろしくお願いします！」




及川さんは よろしくね というと足早にその場を去っていった



……めんどくさい。


心の中で舌打ちをしながら
取り敢えずスクイズを一緒に作ることにした




『まずスクイズを水ですすいだ後、
氷を入れて冷水機の水を入れる！以上！』

白井「え！？粉とか入れないんですか！？」

『まっさか、試合とかならまだしも毎日入れてたらお金かかって大変だよ』




スクイズを渡すと大人しく水ですすぐ白井さん

その間に私はタオルの準備、
ビブスの洗濯をする。




『取り敢えずはこれだけ！
後は練習を見たり、ボール拾いとか空気入れとかだよ。』




一通りの仕事を教えたあと
私はお気に入りの見学場所へ行く

この前の穴場程ではないがここもいい場所。



黙って練習を見つめる白井さん

彼女は及川さんのファンではないみたい。



私の仕事も減るし
そうなれば私は嬉しい限りだけどなぁ

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