35 ページ36
「……。」
「……。」
「はい、これ持っていってください」
いつも通り食事の準備を手伝ってくれるAさんの目元と鼻は可哀想なくらい真っ赤になっていて、そうさせた本人に少し怒りが湧きます。
今日は仕事終わりに最近断り続けていた飲み会に参加しようとしていたのですが、会議の途中、ある人からの連絡で仕事が終わって急いで帰ってきたのです。
『ヴェストの手伝いも一通り終わったからお前ん家遊びに行ってやるぜ！』
この一方的な連絡をする相手は大抵連絡を寄越した頃には既に家に着いていることが多くて、今回も例に漏れず既に家に着き、私がいなかったためゲームをして待っていたそうです。
何も知らないAさんが彼と会った時の反応なんて容易く想像できます。
実際想像通りAさんを怖がらせてしまって。
彼女が押し入れの床収納を知っていて良かったです。
もしあの時彼に見つかっていれば今よりもっと酷いことに、もしかしたら家を飛び出していたかもしれない。
そんな危ない状況にならなくて良かった。
未だ猫のように彼を黙って警戒するAさんの姿は彼には悪いですが少し可愛く見えます。
まぁ、これも彼の自業自得なので私は何も言いませんが。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 51人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
金なし大学生(プロフ) - ポチの飼い主さん» コメントありがとうございます！後々祖国以外のキャラクターも出てくる予定なので誰が出てくるか楽しみに最後までお付き合い下さい！ (4月3日 14時) (
レス) id: e75eea13ca (このIDを非表示/違反報告)
ポチの飼い主 - 最近ヘタリア熱再発したんですけどこの作品見つけることが出来てよかったです。面白くなりそうな予感がします！ぜひ頑張ってください！！更新待ってます！ (3月29日 19時) (レス) @page8 id: 064c9c6d48 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：金なし大学生 | 作成日時：2024年3月29日 18時
