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スッキリと晴れた快晴が全開になった障子から見える。
こんないい天気なのに勉強なんかしてられるか、なんて変な理由をつけて教材をほっぽって寝転がる今日この頃。
寝転がる私の傍らでは、一定の距離を取って攻防戦を繰り返している2匹の戦いが繰り広げられていた。
《ちょっと!寝てないで助けてよ!!こいつずっと僕のこと狙ってんの!!》
「神様の使いなんだから猫くらい軽くあしらってよ」
《まだ力が戻ってないの!!!》
ハクは、タマに気に入られたみたいで家にやってきたあの日から毎日命を狙われているらしい。
あれかな、トムとジェリー的な関係になるのかな??
ジェリー…じゃなくて、ハクはタマの恐怖に怖気付いたのか寝転ぶ私に泣きつくとチョロチョロと服の中に隠れた。
恒例行事になってしまった為もう慣れた。
《僕が怪我したらまたAの血貰うからね!?》
「えー、」
これもハクから聞いたんだけど、なんか私妖力?を沢山持ってるらしくて、私の体に流れる血液にも特別な力が含まれているらしい。
その特別な力というのが治癒能力だったり力が湧く能力だったりと、妖怪達にとって喉から手が出るほど欲しいものなんだと。
いままで大きな被害を受けなかったのはとても運が良かったらしい。
「……あ、そろそろぽちくんのお散歩行かなきゃ」
《今日はやめといたら?》
「菊さんが今日も仕事だから代わりに行かないとなんだって」
重い腰を上げて、今着ている菊さんと色違いの緑色のジャージを見つめながら一瞬考えた後、そのまま行くことに決めた。
《うーん、…まぁ、僕がいるしいいか。》
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金なし大学生(プロフ) - ポチの飼い主さん» コメントありがとうございます!後々祖国以外のキャラクターも出てくる予定なので誰が出てくるか楽しみに最後までお付き合い下さい! (4月3日 14時) (レス) id: e75eea13ca (このIDを非表示/違反報告)
ポチの飼い主 - 最近ヘタリア熱再発したんですけどこの作品見つけることが出来てよかったです。面白くなりそうな予感がします!ぜひ頑張ってください!!更新待ってます! (3月29日 19時) (レス) @page8 id: 064c9c6d48 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:金なし大学生 | 作成日時:2024年3月29日 18時