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頬に何かが伝う感覚に気づいた。
きゃう！！きゃうきゃう！！！
ぽちくんの、いつもとは違う鋭い鳴き声と共にカラスたちの攻撃が止んで、羽音が遠くなって行った。
逃げたのだと、ほっとしてごろりと仰向けに転がった。
全身がズキズキと痛い中、空は一面真っ青で、なんだか憎らしくて空に向かって睨みつけた。
くーん…
「あ、ぽちくん。ほんとありがとう。助かったよ…」
起き上がって心配そうに顔をのぞき込むぽちくんの頭を撫でると、しっぽを振って喜んでいた。
《いやぁ、悪かったね。妖力が切れちゃってカラスごときにやられるとは思ってもなかったよ……》
「！？」
《なんだあんた、そんな変な顔しちゃって。》
喋りだした白い塊。いや、赤いつぶらな瞳にもふもふの白い毛玉。大きな耳と細く伸びるしっぽ。鼻をぴくぴくしながら喋るのは白いネズミだった。
白いからだには赤い血が滲んでいる。さっきのカラスたちの仕業だろう。
《あれまぁ、顔に傷つけちゃったね。ほんとごめんねぇ》
驚きで動かない私を他所にねずみはチョロチョロと器用に私の体を這って肩まで昇った。
そしてペロリと頬を舐める。
ピリッと痛みが走ったのを合図に我に返ると、現在の状況にまた動けなくなった。
ネズミなんて今まで近くで見たことがなかった。
すぐ飛び掛ることの出来る距離にいるネズミは恐怖でしかない。
「うぇ、えっと、……なんで喋る…ですか？」
《なにさ、動物が人の言葉話したらダメなわけ？》
「いや、そういう訳じゃないんですけど……」
《僕をその辺の低級共と一緒にしてもらっちゃ困るよ。》
ネズミは再びチョロチョロと腕を渡って、座り込んだ私の膝の上に跳び乗った。
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金なし大学生(プロフ) - ポチの飼い主さん» コメントありがとうございます！後々祖国以外のキャラクターも出てくる予定なので誰が出てくるか楽しみに最後までお付き合い下さい！ (4月3日 14時) (
レス) id: e75eea13ca (このIDを非表示/違反報告)
ポチの飼い主 - 最近ヘタリア熱再発したんですけどこの作品見つけることが出来てよかったです。面白くなりそうな予感がします！ぜひ頑張ってください！！更新待ってます！ (3月29日 19時) (レス) @page8 id: 064c9c6d48 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：金なし大学生 | 作成日時：2024年3月29日 18時
