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無事に買い物を終え家に着いた私たちは、今日買ったものの整理を簡単に終わらせて、いつもの庭に面した廊下に座って一息つく。



「Aさん、今日1日なんだか悩んでいるようですね」

「えっ!?」

「お金についてですか?」

「なっ!?」



隣でぐでーっとしているぽちくんを撫でていると、お茶を飲んでいた菊さんがそう切り出した。

驚く私を菊さんは見透かしたような瞳で見ていて、居心地悪く思いながらも正直に頷いた。



「……ふふ、あれは編入祝いですよ。」

「編入祝いって、だってあのピンだって」

「これは私の家に来てくれた記念です。」



そう言うと菊さんは近くに置いていた紙袋からさっき買ったピンを取りだした。

そして私と向き合うと、優しく髪の毛につけてくれた。

そのまま私の頭に手を置いた菊さんは優しく頭を撫でる。



「私は長いこと1人でこの家に住んでいました。もちろんぽちくん達や、たまにお友達が来ることはありますが。やはり、お友達が帰ってしまった後、この広い家に一人でいるのはとても寂しいのです。
そんな中、一緒に暮らしてくれることになったAさんの存在はとても大きなものなんですよ。これから1人じゃないと思うだけで私はとても救われるのです。」



だから。

菊さんは私とお揃いの桜のネクタイピンを着物の襟に付けると、真剣な眼差しで私を見つめた。



「改めて、私と家族になってくれませんか?
居候とかそんな距離を置いたものではなく、もっと、親しい関係でいたいんです。」

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金なし大学生(プロフ) - ポチの飼い主さん» コメントありがとうございます!後々祖国以外のキャラクターも出てくる予定なので誰が出てくるか楽しみに最後までお付き合い下さい! (4月3日 14時) (レス) id: e75eea13ca (このIDを非表示/違反報告)
ポチの飼い主 - 最近ヘタリア熱再発したんですけどこの作品見つけることが出来てよかったです。面白くなりそうな予感がします!ぜひ頑張ってください!!更新待ってます! (3月29日 19時) (レス) @page8 id: 064c9c6d48 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:金なし大学生 | 作成日時:2024年3月29日 18時

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