本田さん家の見える子ちゃん【ヘタリア】

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「新学期に合わせて新しい学校に編入するわけですが、それまで少し時間あるので準備しておきましょうか」

「はい！」



という話をしたのが今朝で、今は菊さんと一緒に学校で必要なものを買いに来ている

学校の制服の採寸に、教科書と体育服……、


ひとつひとつが安いものじゃないから、お会計の時に見せられる金額に驚く

菊さんが店員さんに渡すお札は全て福沢さんで、買い物が進むにつれて申し訳なさが募っていく

家に輸送できるものは全て頼んで、一段落した私たちはカフェで休憩することにした。



「Aさん、何食べます？……Aさん？」

「……あ、えっと、何食べます？」



頭の中で今日使ったお金を計算していたせいで菊さんの言葉に反応できなかった。

対面にいる菊さんが顔をのぞき込むように見つめていたことに驚いて取り敢えず質問するが、菊さんは眉を顰めてしまった。

やべ、なんか質問みすったかも



「……取り敢えず注文しましょうか。私はモンブランとコーヒーを。」

「あ、えっと、カフェラテとショートケーキで！」



店員さんが戻って行ったあとの少しの沈黙。

菊さんがじっとこっちを見つめているのが分かる。気まずい、気まずすぎる……

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