番外編4 ページ47
.
庄左ヱ門 side
小さくなられたAさんと共に委員会のある
学園長先生の庵へ向かう。
今日一日で警戒を解いたAさんは、
今、僕と手を繋いで隣を歩いている。
庄次郎とも将来こんな風に手を繋いで歩くのかな…
庄「そう言えば、Aさんの御両親は何をしている方なのですか?」
『おとうさんは、にんじゃだよ。
おかあさんは、おとのさまのおてつだいをしてるよ』
自慢そうに話すAさん。
いつもの様に笑顔はないけど、口角が少し上がっているように見えた。
庄「Aさんには兄弟はいないんですか?」
『いるよ!あにうえもねにんじゃなんだ!
いまどこにいるかわからないけどたくさんあそんでくれたんだよ!』
目をキラキラさせて話すAさん。
きっとお兄さんが好きなのだろう。
僕も庄次郎のことを話しながら、二人で歩いた。
ーーー
庵の襖を開けると、既に先輩方はいらっしゃっていた。
遅れました と中に入ろうとするが、
Aさんは、どこかを見つめたまま動かない。
視線を辿ってみると、その先には鉢屋先輩が座っていた。
庄「……?どうなさいました?」
『……にせもの。』
僕が話しかけると、Aさんは一言そう呟いた。
その言葉が聞こえた鉢屋先輩は、ほぉ? と言って
一瞬でAさんの前に現れた。
Aさんは、驚きながらも急いで距離を取る。
面白がった鉢屋先輩は、またもや追いかけて二人で鬼ごっこを始めた。
しばらく走り回ったAさんは、
疲れて眠たくなってきたのか、ふらふらと足を止めた。
鉢「なんだ?もう終わりか?」
しゃがみこんでにやにやとのぞき込む鉢屋先輩。
すると、くるりと振り向き、鉢屋先輩を見つめた
Aさんは、
『………ん。』
と、手を広げたのだ。
急なことに驚き、取り乱す鉢屋先輩。
鉢「な、なんだよ!さっきまで怖がっていただろう?」
尾「小さくても、敵味方は区別できるってことだろ?」
馬鹿にしたようにそう言う鉢屋先輩に、
尾浜先輩が答え、早く抱き上げるように急かした。
44人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
静樹 - 返事、ありがとうございます!白い太陽さんの作品はどれもとても面白いので応援しています!出してくれたら直ぐに見ます!頑張ってください! (2021年8月12日 0時) (レス) id: c152cab7f1 (このIDを非表示/違反報告)
白い太陽(プロフ) - 静樹さん» すみませんっ!あまり伸びなかったので消してしまいました<(_ _)>でもこうやって見ていただいていたことが知れて嬉しかったのでいつかまた出そうと思います!内容は少し変わりますが、宜しければ見てくださいね! (2021年8月9日 15時) (レス) id: 00650487f2 (このIDを非表示/違反報告)
静樹 - あの、前あったツイステと忍たまの小説どうなったんですか?続きが気になります! (2021年8月5日 23時) (レス) id: c152cab7f1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:白い太陽 | 作成日時:2019年8月22日 6時