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17話 ページ18

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学校というものに初めて入ったAは、
見るもの全てが新鮮で、
学園長について行きながらキョロキョロと見て回った。



昼休みであるこの時間には、忍術学園の生徒が沢山外に出ていて、見覚えのない少女を生徒達は目で追っていた。


Aはというと、色々な色の生徒達を見て、
楽しそうだな〜なんて思っていた。
彼らの視線には気づいていないようだ。


ーーーー

学園長について行き、庵にたどり着いたAは、
上がるように言われ、部屋の端に運んできた荷物を置いた。

と、その時、屋根裏から多少の殺気を感じ取った。

Aは一瞬で忍者モードになり、
学園長を振り返った。


学「まぁ、そこに座るが良い。ヘムヘム、お茶を」


『…失礼します。』



座布団に正座し、
まっすぐと学園長を見るA。


学「…聞きたいことがあるじゃろ?いいぞ?」



ヘムヘムが二足歩行出歩いてきたのを横目に見ながら、運ばれてきたお茶をすする学園長にAは質問をする。



『…何故私をここに連れてきたのでしょうか。
忍術学園という事は、忍者を育てる学校ですよね。
そんな所に一般人を連れてくるわけがない。
…という事は、私が一般人では無いということにお気づきなのでしょう?一般人ではない私をここに呼び、何を企んでいるのですか?』



気配のする天井をチラリと睨みながら学園長にそう言うA。

すると、学園長は笑い始めた。



学「山田先生、もうよい。」


学園長の言葉で天井から降りてきたのは、
一年は組の実技担当、山田伝蔵だった。



学「その年にして忍者ということから只者では無いと思っておったが、予想以上じゃ!
お主!!ここで忍たま達と共に学ばぬか?」



学園長の言葉にAは目を見開いた。



『(……私が…学校に、通う…?)』


今まで厳しい顔をしていた少女とは打って変わって
年相応の顔で目を輝やかせるAを見て、
山田は驚いていた。



学「じゃが、入学するには、お主の秘密を話してもらう必要がある。こちらとしても正体不明の人物を生徒達と一緒にするのは気が引けるからのぅ。」




仕える城もないAにとって、この誘いは
断る理由がなかった。
早まる気持ちを隠しながら、
Aは懐からあるお面を出し、自分の前に置いた。

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静樹 - 返事、ありがとうございます!白い太陽さんの作品はどれもとても面白いので応援しています!出してくれたら直ぐに見ます!頑張ってください! (2021年8月12日 0時) (レス) id: c152cab7f1 (このIDを非表示/違反報告)
白い太陽(プロフ) - 静樹さん» すみませんっ!あまり伸びなかったので消してしまいました<(_ _)>でもこうやって見ていただいていたことが知れて嬉しかったのでいつかまた出そうと思います!内容は少し変わりますが、宜しければ見てくださいね! (2021年8月9日 15時) (レス) id: 00650487f2 (このIDを非表示/違反報告)
静樹 - あの、前あったツイステと忍たまの小説どうなったんですか?続きが気になります! (2021年8月5日 23時) (レス) id: c152cab7f1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:白い太陽 | 作成日時:2019年8月22日 6時

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