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貴「なに、どうなってるの、これ、」
女「ん、んーー!!」
そこにいた女性のガムテープを剥がしロープを解いた
貴「ここはどこ!?これはどうなっているの!?」
女「…分からない、ここがどこなのか、あいつらが何をやっているのか…」
貴「あいつ"ら"?」
女性は確かにそう言った
女「ここに居るのは1人じゃない…
私たちが見た事あるのは数人だけどきっと他にももっといる…」
貴「どういうこと?全部教えて!」
私がそう聞くと女性達は次々と話し出した
みんな別々の男と出会ったこと
その人についてここまで来たこと
誰もその人の名前は知らないこと
この鉄格子の中から数人の女性が連れていかれたこと
連れていかれた人は戻ってこなかったこと
中には何日間もここに閉じこめられている人がいること
そして
全員アルビノだということ。
最後のことについては見てわかっていた。
初めは警戒していた
けど私と同じような手口で寄ってきてみんな信じてしまった
貴「連れていかれた人達はどうなったか知っているの?」
女「分からない、私達はここから出られない」
貴「そんな…
なんとか抜け出せる道がないか調べてみるわ。」
男「あーあ、目隠し取っちゃダメって言ったのに。」
ビクッ!
貴「あなた…」
男「人の言うことが聞けないのかい?」
貴「ふざけないで!なんのためにこんなこと!」
男「んー、なんのため、かぁ
それは僕にも分からないなぁ(笑)」
貴「おかしいんじゃないの!?訳もなくこんなこと!」
男「あーもう、うるさいな!!!」
ガンッ!
そう言って柵を蹴ったあと私に銃を突きつけた
男「僕だってね?出来れば乱暴なんてしたくないんだ。
だから大人しくしててくれるかなぁ?」
貴「…」
男「おい、何人か来い。」
そう言うと他から男が数人現れた
男「余計な仕事を増やしてくれたねぇ、もう。」
そう言って再び私たちをロープで縛ると男達は鉄格子を出て行った。
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作者名:Bliss of time | 作者ホームページ:http://uranai time
作成日時:2018年10月3日 2時