４８話 ページ18
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あれから、どのくらい経っただろうか＿？
受け身をとるも頬や身体に刀傷がはいっていく
すぐに傷は癒えるはず‥
なのに、治らない
一体、なぜ＿？
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千景「不思議だろう？
傷が治らないのは」
漣「‥お前のその刀、鬼斬りの刀か？」
千景「ただの鬼斬りの刀ではない
この刀には俺の血と人間の血、そしてお前の血が含まれている
だから傷の治りは遅い」
漣「‥ほぅ、私の血か
さすが、私を殺すために来ただけはある」
千景「俺はお前が憎い、
なぜ、俺を殺した？ なぜ、俺はお前に殺されなければならなかった？
あんなに俺はお前を心から慕っていたのに＿」
漣「＿ならばなぜ、手に取ったんだ変若水を」
＿ガキンッ!!!
刀同士が交じり合わせられるが互いに力に負け押されず、
沸々と湧き上がる怒りによって抑えられない気持ちが溢れた
漣「病に侵されていたのなら手に取る必要はなかった筈だ
あの場でも言った、お前には必要のない物だと」
千景「俺には必要だった」
漣「身体が弱くなったお前には無理だった！
まだ残されていた命を捨て、
苦しんで逝くようなものだっただろうが！」
ブワァァアア‥!!!
力任せに振るった刀、
お互いに傷が入り服の上でもわかる程の血が染み出ていた
漣「‥っ、」
千景「‥っ、痛いか？
あの時も俺は痛かった、変若水を手に取っただけだった
飲んでもいない、俺は死にたくなかった‥！
お前と共に生きていこうとしただけだった！
‥なのに、お前は聞いてくれもしなかった＿
そうだよな、俺の話なんか聞く耳持たないよな
生まれた時から紛い物の俺など嫌いだっただろう」
漣「‥！」
千景「知っていた、何か隠しているだろうと思ってはいたが‥
純血の鬼だと誇らしく思っていたのだが、まさかな＿ｸｸｸｯ、ｱﾊﾊﾊﾊｯ！」
漣「‥お前にだけは知られたくなかった、」
千景「今更、そんなことを言うのか？
ずっと俺の首を狙っていたお前が？
＿ふざけるな、」
漣「‥違う、狙ってなど＿」
千景「違わない!!!」
漣「＿っ」
千景「俺はここでお前を殺す、ただそれだけだ！
後悔はしない、あの時からの憎き思いを晴らす、それだけだ!!!」
漣「‥なら私もお前を止めよう、あの時みたく」
千景「望むところだ、かかってこい」
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作者名：ティリー | 作成日時：2017年9月23日 14時
