白くて赤い、女の子。【終わりのセラフ】

少女45人 ページ47

「し、失礼します……」

そう言えば、初めてフェリドに血を吸われたときも、このくらい緊張していた気がする

私は剣を両手でぎゅっと握ったまま、下を向いていた

シノア「……こちらが、保護した百夜ユキさん 優さんの家族らしいです」

中佐「あのガキの……」

「あ……えっと……」

何か言わなければ でも何を言おう? チラッと顔を見たけど怖そうだったし……

中佐「……おい」

「はいっ!」

急に話しかけられ、体がはねた

中佐「そんなに緊張すんな やりづらい」

「あ……すみません……」

私は数回深呼吸をした

息を吸う度に、とてもいい香りがする

これは何の匂いだろう

ずっと血の匂いしか嗅いでこなかったからよくわからない

「……すみません、落ち着きました」

中佐「よし 俺は一瀬グレン、中佐だ

んじゃ早速で悪いが、いくつか質問するぞ 良いか?」

「はい」

グレン「お前の名前とその他の詳しい事を教えろ」

「名前はシノアちゃんが言った通り、百夜ユキです

歳は優ちゃんと同じく16

8年前のあの日、地下都市のサングィネムに入れられ、今日出てきました」

グレン「その剣は?」

「とある方からいただいた物です」

グレン「日本が滅ぶ前はどこに居た?」

「優ちゃんと同じですよ」

グレン「言え」

うわー……やっぱり怖い……

「……百夜孤児院に居ましたよ」

グレン「孤児院にはいくつの時から居た?」

「さあ? 私の記憶の中に、孤児院以外の家族の顔はありませんが……

あ、そう言えば院長先生が『2歳のころからずっといる』って言ってましたね」

今まで淡々と答えてきた 自分でもすごいと思う

グレン「……よし、お前、《月鬼ノ組》に入れ」

「……」

げっきのくみ??

シノア「あは つまり、私達と仲間になりましょうってことです」

「あーなるほど……

良いですよ 入ります」

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ラッキーキャラ

斉藤

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