白くて赤い、女の子。【終わりのセラフ】

少女43人 ページ45

優「は……え……?」

優ちゃんは困惑した様子で私を見ていた

「優ちゃん♪」

目の前の優ちゃんは身長が伸び、昔は私が見下ろしていたのに、今ではその逆になっていた

それだけで本当に4年経っていたのだと思わされる

優「お前……ユキか……?」

「うん!!」

優「マイペースな?」

「うん」

優「頑固な?」

「それ優ちゃんが言う?」

優「ピアノが上手い?」

「ありがとう」

優「俺にピアノ無理やり弾かせた?」

「無理やりとは失敬な! 私は優ちゃんを思って――!

……優ちゃん?」

優「本当なんだな……夢じゃないんだよな……」

「うん 夢だったら私の苦労は何だったのーって感じだよ〜」

長時間歩いたかいがあったよ

優「ユキ!!」

「わわ……!」

優ちゃんがギュッと抱きつき返してくれた

「もー、優ちゃんはいつでも子供なんだからー」

優「良いだろ、今くらい……」

「ふふ……

あ! そうだ優ちゃん! あの時教えたピアノの曲、弾ける?」

優「……あ、ああ! 弾けるぞ!!」

優ちゃんは肩をはねさせてから、慌てた様子で言った

この様子だと弾けないのだろう

まあ、私も完璧に弾ける自信はないが

「優ちゃ〜ん、嘘はいけないなぁ?」

優「う、ウソじゃねえよ! って言うか、お前こそ弾けんのかよ！」

「わー、バカな優ちゃんにバカにされたー うわーん(棒)」

優「この野郎……!」

?「あのー……お2人の時間を邪魔して悪いのですが……優さん、その方は?」

灰色の女子が私の後ろから言った

優「あ、シノア ごめん、言ってなかったな

こいつは俺の家族のユキ」

優ちゃんが謝った!?

と、内心驚きながら優ちゃんの首にまわしていた腕を解き、"シノア"と呼ばれた女子と向かい合う

「百夜ユキです! 優ちゃんの事ならお任せ下さい!」

優「おい……!」

?「ユキさんですね 私は柊シノアです よろしくお願いします」

***
お久しぶりです……

更新サボっててごめんなさい……

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斉藤

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