白くて赤い、女の子。【終わりのセラフ】

女の子13人 ページ14

あれから4年

僕たちは地下都市に連れて来られ、毎日血を抜かれている

ああ、時間だ

今日も血を抜かれる……

「いっ……」

吸血鬼が目の前に来て首に針を刺される

刺された針に繋がっている管が赤に染まる

自分からどこかに繋がれている、あるいはどこかから自分に繋がれているこの管を見ると、4年前のあの光景がフラッシュバックする

何本も繋がれている太い管、全身を満たす激痛

助けを求めて叫んでも、誰もが無視

いや、無視はしてないか

ただ喚く私をじっと見つめているだけの人達

思い出すだけで嫌になる

静かに目を閉じれば、まだ平和だった頃、百夜孤児院にいた頃の家族の幸せそうな顔が浮かぶ

鼻がツン、とする

目頭が熱くなってくる

なんとかして、溢れてくるそれを抑えていれば乱暴に針を抜かれる

その事が不満で、『もう少し丁寧に抜いてくれ』という気持ちを込めて睨むが、視線に気付いた吸血鬼に睨み返された

自然な動きで吸血鬼から目を逸らして私は家族のいる所へ向かった

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ラッキーキャラ

斉藤

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