白くて赤い、女の子。【終わりのセラフ】

女の子10人 ページ11

皆で遊んでいると、公園に通りかかった男性が声を掛けてきた

男性「おーい君たち、そろそろ家に帰ったほうが良――」

しかし、その声は不自然なところで途切れた

不思議に思うと、その男性は口から血を出して倒れた

茜「え…?」

茜が困惑した声を出した

次の瞬間、遠い所で爆発音がした

子供たちは一気に混乱し、悲鳴を上げる

ミカ「皆落ち着いて!まずは百夜孤児院に戻ろう!」

ミカはまだ幼い子を背中に乗せながら言った

皆はそれに従い、一斉に走り出す

私は後ろをついて行く

途中、魚屋のおじさんが苦しそうに血を吐き出して倒れた

百夜孤児院が見えたとき、どこからともなく放送が聞こえてきた

［警告します 愚かな人間共の手により、致死性のウイルスが蔓延しました］

ウイルスがどうとか言ってるけど、今は院長先生の事が先だ。

［残念ながら、人類は滅びます］

放送は、はっきりと言った

何も感情がこもっていない声で

私はそれに少しの苛立ちを感じながらも、院長先生の居るであろう部屋に急いだ

女の子11人→←女の子9人

ラッキーキャラ

斉藤

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す